「キングの横にいるべきなのはクイーンだ」(大文字隼)

『仮面ライダーフォーゼ』第三話「女・王・選・挙」第四話「変・幻・暗・躍」のネタバレ感想です。美羽が大文字さんに連絡しなかったのは、きっとこの性格を読んでいたからだろうな。大文字さん、イイキャラしてるわー。間違いなく、仮面ライダー部加入の際は、弦太郎のマブダチ然として、入ってくるタイプ


 風城美羽をクイーンの座から降ろす。

 その目的においては、弦太郎と犯人で共通してしまっている部分なので、その他の点でどう二人が違うのかが焦点になりそうな感じ。などと、第三話をみていた段階では思っていましたが、第四話では弦太郎が美羽を応援する立場に反転。遅まきながら、ホッピングスイッチを扱えるようになるため陰で努力していた自分と重なる部分に気づいた弦太郎が、美羽を励ますシーンは格好良かったです。

 あとは、彼女との握手シーン。転校した直後に、ユウキとしたときは、不意打ち感がありましたが、今回はゆったり目で描かれたこともあり、良いシーンだな、と。第一話の感想でも書いたように、宇宙を掴むために、誰かと手を繋ぐことがフォーゼの主軸だと思われるので、弦太郎の握手シーンはそのテーマが圧縮されている部分なんですよね。カメレオン・ゾディアーツに突き落とされた美羽を助けるのが、マジックハンド・スイッチという「手」というのも、気が利いてる感じ。



「無駄なものなんてないんだ」という弦太郎の言葉の裏に、単純に「努力」して、無駄にさせなかったという背景が潜んでいる辺りが、ものすごくまっとうで良かったですね。

 これ、たぶん、割と全編に渡って描かれる部分だと思うんですが(果てには、アストロパワーなしでの「宇宙行き」があると思う)、ゾディアーツサイドと対比されている部分でもあると思います。

 幹部のスコーピオン・ゾディアーツが「星に願いを」といって、スイッチを渡しているわけですよ。「願掛け」するだけで、願いが叶ってしまうよ、みたいな。

 で、犯人がスイッチの力を悪用して、美羽を貶めようとするわけですが、その犯人に対して、美羽は真っ向から挑んできなさいよと返すわけです。ファーストエピソードのアメフト部員も一緒だったんですが、ライダー部のメンバーは基本努力型。ということは、つまり、大文字さんも、ああ見えて、並々ならぬ努力をしているということで、彼の裏の姿が待たれる。

仮面ライダーフォーゼ 変身ベルト DXフォーゼドライバー
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仮面ライダーフォーゼ フードロイドシリーズ 01 バガミール
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