八月分のまとめ記事です。



■8月分の読書

 新規7冊
 既読0冊


 これにて、年間61冊読了となります。肝心のジャンル縛り感想の方がまったくこなせていませんが、読んでいる本自体は着々と積み重ねております。

 今月のベストは、中沢新一さんの『人類最古の哲学 カイエ・ソバージュ1』かなぁ。というか、『カイエ・ソバージュ』シリーズ。いま一つ自分の中で整理がついていない著作を、おすすめするのは気が引けるんですが、まあそんなポリシーはおいといても、おすすめしたいですね。知的好奇心が強いであろうウチの読者さんには、とくに。

 基本ぼくのブログは深読み系だと思うんですが、なぜそんなに深読みできるかというと、作者(製作者)に対して絶対の信頼を置いているから。ぼく程度がどれだけ考えたところで、そんな思考を軽々と凌駕していってくれるだろうという信頼。この手の信頼は、例えば、本を読むときでも変わらず、念頭にあるものですし、相手が野蛮と言われていそうな古代の人であっても、変わらない。

 で、この『カイエ・ソバージュ』シリーズでは、そんな古代の人が作った神話に焦点が当てられます。ギリシャ神話に現在の物語の原型がすべてあるとよく言われるものですが、ギリシャ神話が二千年ぐらい前のものだとしたら、この著作で語れるのはさらに一万年近く昔の物語。その時代の人々が、世界を、人間を、動物を、植物を、どのように捉え、神話に託していたのか。

 ――ねっ? これだけでももうワクワクしてしまうでしょう?

 その神話を、ぼくらにも馴染みのある力、比喩能力を武器に解き明かしていく。本来ならカテゴリー違いの、関係のないものを繋げる、なにかを「喩える」力が、ぼくらの思考に与えた影響は実は大きいんですよ。

■当ブログにおけるアフィリエイト広告収入

 ご協力いただいた皆様、まことにありがとうございますm(_ _)m
 具体的な報酬金額を書くことは現在規約で禁止されているため、具体的な数字を書くことはできませんが、毎月助かっております。感謝です。

 先月、漫画などをまとめて購入される方はウチを経由してくれると嬉しいです、みたいなことを書いたら、早速反応してくださった方(方々?)がいて、大変嬉しかったです(注文があったことだけでなく、単純に反応があったことが嬉しかった)。その甲斐あってか、今月は紹介率をアップすることができました! いまの料金設定になってからは、はじめてのアップです。ほんとうにありがとうございますー。

 次の紹介率は、100件越えないといけないので、難しいとは思いますが、また黙々と文章を書いて頑張らせていただきます。なにかぴくりと来るものがあれば、またご協力いただけたら、助かります。

■8月を振り返って。

・この夏は英単語5000語覚えるぜ!と意気込んでおりましたが、達成できず。まだおれの夏は終わらないので、引き続き、9月も挑戦します。

 思えば、単語の意味をすべて覚えようとしたのが間違いだった。

 よっぽど特別な意味でもない限りは(例えば、safeという言葉は金庫という名詞表現があったり、realは不動産という形容詞表現ができたりする。これは知らないと無理)、最も根源的な意味を覚えて、それを文脈に応じて使っていった方が良い。

 そして、それをするためには、自分が母語(日本語)でどれだけ豊潤な世界を持っているかが大事だ。単語を覚え始めた直後、実は必要なのは英単語以上に日本語の語彙なんじゃないかと痛感したのに、びっくりしたよ。日本語に不自由していたら、外国語なんてできない。結局、英語はコミュニケーションの手段なんだから。たとえ、日本語訳できたとしても、その文章の意味がわからないなんていうことがありえそうだ。

 英語を本気で勉強しようと思ったら、日本語も大事にしないと、と思うのでした。

・8月は、黙々と『Dies irae Acta est Fabula』やってました(プレイ日記は、こちら)。ナチスドイツの生き残りと異能力バトル、引用される数多の歌劇神話文学哲学歴史と、中二要素満点の伝奇バトルものですが、根っこにあるのは「自分の、この一回限りの人生をどう生きるのか」というような割と普遍的かつ人間くさいテーマのような気がします。

 そういう意味では、主人公サイドよりも相手側黒円卓の超人たちに焦点があたっている作品。それぞれの「渇望」に合わせた異能力(吸血鬼願望のあるものは吸血鬼、自分の願いを絶やさないために炎と化す少女など)はキャラを立てるのに一役買ってますが、テーマ的に意味がありそうなのはむしろそれぞれが背負っている「業」(望んだ相手と添い遂げられないとか身近な人から死んでいくとか)の方かな。

『Fate』などと比べても遜色ない作品だと思っているんですが、ぼくはこちらの方が好き。その理由は一体何なんだろうな、と考えていたんですが、いま思い立ったのは、こっちの方が底抜けに「明るい」から(笑)。主に司狼という登場人物のおかげのような気がしますが。

人類最古の哲学 カイエ・ソバージュ(1) (講談社選書メチエ)
人類最古の哲学 カイエ・ソバージュ(1) (講談社選書メチエ)
Dies irae ~Acta est Fabula~ 通常版
Dies irae ~Acta est Fabula~ 通常版