「拾いたくなるような、石」(伊藤若菜)『セイクリッドセブン』#9「転石するイシ」のネタバレ感想です。若菜にもらった小石の居場所が、ストレートにアルマの居場所を暗示してますね。
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第七話が、ある意味「居場所作り」の物語としては、ネガティブな意味での最高潮だったのに対して、この第九話「転石するイシ」はストレートに最高潮。これはもう丁寧に追っかけていたものとしては、ほんとうに素晴らしいものを見せてもらったという感じです。
若菜がねー、やっぱりすごくいいんですよね。ぼくはすごく好き。ヒロインという立ち位置を有することは決してできない少女ではあるんですが、アルマの「理解者」という立ち位置は揺るがない。
今回もちろんいちばん盛り上がったシーンは、ラストの若菜にもらった小石が居場所を得て、輝いているところだと思うんですが、これが素晴らしいです。
もともと宝石という、誰もが価値を見出すものと対比される形で、あの小石があった。それは例えば、ルリがアルマを、若菜がアルマを見出したときとも共通した対比だったんですが、そうした理由を持っているがゆえに、アルマがもらった小石は、彼一人にとって意味があっただけなんですよね。つまり、今回のラストで、小石自身がイシ部の展示という居場所を得、周りに仲間がいる形で輝くまで、「孤独」だったわけです。
で、それは翻って、アルマの立ち位置を暗示してもいたということに、今回ようやく気がつきました(笑)。ひたすらに、いじられているアルマさん。ルリとの関係は、もはや学校公認。そんな自分に変わっていたことに気づいて、いつの間にセイクリッドセブンとして戦う自分だけでなく、学校内の自分も輝いていることに気づいて、ようやく「守る」という言葉に芯が通った。
「身体は限界だが、俺の血はまだ飛べると叫んでいる!」(丹童子アルマ)
第六話の感想で、血は死、移ろいやすいものの象徴だと書きましたが、それもまた反転。移ろいやすいがゆえに、アルマのような存在になりうるということだし、何よりも移ろいやすいからこそ、それを失わせないために飛ぶとか、アルマさん、カッコイイ。
#この辺りは研美さん視点ではありますが、若菜視点では石に喩えられているので、それが「ありのまま」(=変わらない)のアルマの姿。
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そんなアルマさんの「居場所作り」物語は、ここに終演したと思われるので、あとはナイトやフェイ、鏡さんだろうか。いや、鏡さんはすでにちゃんと「居場所」を得ている人だと思うけど。次回の予告を見る限り、それを丁寧に描いてくれるような気はしてる。
今回ルリとアルマさんが冷やかされている際に、眼鏡を光らせている鏡さんですが、この心中は焼き餅でも何でもなく、おそらく「お嬢様の手を煩わせて、何をやっている丹童子! そんなもの、私がやってやる!!」だと思います(笑)。やはり、執事のカガミだ鏡さん。
あとは相変わらず戦闘後は、自分の周りに誰もいない、一人ぼっちの鏡さんが哀愁を誘います。この一人、孤立している小石を誰か拾ってはくれまいか。ルリ姉に期待しよう。
→これは買うしか!鏡さん!!
TVアニメーション「セイクリッドセブン」ドラマ・キャラクターアルバムII Fragment of S7 鏡誠×藍羽メイド隊S7
TVアニメーション「セイクリッドセブン」ドラマ・キャラクターアルバムI Fragment of S7 丹童子アルマ×藍羽ルリ
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→次回第10話「アオイ記憶」の感想へ
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