「ここはどこ?」(藍羽ルリ)『セイクリッドセブン』#7「真実のヨシアシ」のネタバレ感想です。OPEDを反転させての、後半戦突入です。何気に、前回車の前に飛び出してきたフェイのことを心配しまくっていた鏡さん(=人間)が、重要なキャラになる気も?
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「無駄だよ。ここはナイトしか出入りできない」(ラウ・フェイゾォイ)
今回は「居場所作り」の物語として、最高潮といった感じでした。丁寧に彼らの「居場所作り」を追っているものとしては、最高に面白かったです。
最初に引用しているルリの問いかけに、フェイが答えられない辺りが、ほんとうに巧みだなぁ、と思っていたのですが、極めつけはこれ。あのアジトは、ナイトしか出入りできない(彼の「通り抜ける力」が必要ってこと?)という。
第三話の感想でも触れていましたが、結局研美と同様にナイトもまたフェイの自由を奪ってしまっているわけですね。
しかも、今回は追加で、死んだはずのフェイの兄を操っていた(つまりは、血から連想される死を司る)研美と同等に、ナイトもまたフェイの生死を司ってしまっている状況にあることが明かされ、より研美とナイトが近しい存在であることが描かれていたりもします。ナイト、大ピンチ!
まあ、今回はすんでのところで、ゼロ距離タッチ(ハグ)ができなかったアルマとルリのことを思えば、ハグハグしているフェイたちは嫌そうでもないので、いいっちゃいいんですが。それでも、フェイ側から動きがないと……と思うのでした。たぶん次のアジトがいろんな意味で、このテーマを引き継ぐ場所なんだろうな。
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「まあ、わかるオニ。ルリがいなければ、おまえはただの厄介者だオニ」(鬼瓦)
ナイト、フェイ側の居場所問題が進む中、並行して描かれるのは、ルリとアルマの問題でしたね。前回あれほどまでに近く寄られる(ある種、自分の「居場所」に入られる)のを嫌がっていたアルマが、どうしてここまでルリの探索に力を入れるのか……。それは自分(だけ)の居場所を守るためなのか(ルリの力がないと、悪石化を抑制できないため、自分の居場所を守れない)、それとも……というような問いかけ。
これ、最終的に、相手の居場所を守るというところに落ち着きそうな気がしてきました。徹頭徹尾、お嬢様の居場所を守り続ける鏡さん、過去のルリを守ったアルマ、フェイの居場所を守るために結果自由を奪ってしまっているナイト。あとは、若菜さんがアルマをイシ部に介入したのだって、ある意味彼が河原で石拾いする理由を作ったとも言えるわけで(明らかに河原で黙々と石を拾い続ける不良は怪しいですが、イシ部=石が好きなら仕方ないね、みたいな(笑))。
なので、やっぱり研美という、相手の居場所を強制したり、奪ったり(今回ナイトのアジトを破壊したのは彼)するやつが、ラスボスということなんでしょうね。

ギリシア神話

TVアニメーション「セイクリッドセブン」オリジナルメイドアルバム はんどめいど☆そうるめいと』
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