セイクリッドセブン [Sacred Seven] <豪華版> Vol.01 (初回限定生産) [Blu-ray]「丹童子、炭の準備はできたか?」(鏡誠)

『セイクリッドセブン』#5『心のカガミ』のネタバレ感想です。ちゃ、ちゃんと鏡さん、メインを張っていた! それを、ものすごく嬉しがっている自分にびっくりしている。


「それでは、お嬢様が、合宿を心から楽しめないだろう」(鏡誠)

 どうせ鏡さんのことだから、メインを張ると見せかけて、華麗にスルーされるのだろうと思っていましたが、スタッフの皆さん、すみませんでした。そして、本当にありがとうございます。紛れもなく、カガミ回。まさに執事のカガミ。一話時点では、まさか鏡さんが、ESが、ここまでの活躍を見せるとは思っていませんでした。

 ラストの、ルリ(の居場所)を守りきったESのシーンが好きだなぁ。

 第三話辺りから、自分の居場所はルリの隣ではないということに気づきつつあるのだと思うんですが、それならばと、なんとしてもルリの居場所だけは守ってみせようと、そんな鏡さんの気概がここ二話続けて描かれているのが美しいです。

 そして、ある種の残酷な一面として、決死の覚悟でルリを守りきったはずの鏡さんが、ESの隙間(文字通りそれは、彼女を守りきった証でもある)から「彼女の隣に自分の居場所がない」ということを突きつける辺りも、個人的には美しいと思ってしまったりします。この残酷さがあるからこそ、それでも、ルリを守ってみせるという鏡さんの覚悟が尊く思われるのです。

#あるいは、幼少時の鏡が惚れたのは、ルリではなく、瓜二つの姉の方なのかも? それならば、ルリを守るということは、姉の居場所すらも守ることとなるので、鏡さんの格上げが留まるところを知らぬぞ。



「宝石ならば、ここに!」(鏡誠)

 鏡さんからルリへ「石」が渡り、ルリからアルマへと「意思」が託される辺りが、色々と含みを感じさせて、良かったですね。やはり、ルリが今渡しているのは(受け取っているのも)、「意思」ではなく「石」に過ぎない、という問題提起はあると思っています。それが、宝石がないと何も出来ない少女であるということを強調している気がします。

 この辺り、次回でナイトに誘拐されそうなので、良い意味で価値観がシャッフルされると良いな、と。次回も楽しみです。

セイクリッドセブン <豪華版> Vol.01 (初回限定生産) [Blu-ray]
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TVアニメーション「セイクリッドセブン」オープニングテーマ「stone cold」
TVアニメーション「セイクリッドセブン」オープニングテーマ「stone cold」

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