Twitterでもつぶやきましたが、昨日『劇場版マクロスF 恋離飛翼【サヨナラノツバサ】』見てきました(内容についての感想はこちらに書きました)。

 陳腐だなんだと言われようとも、凄まじい映画体験でした、としか言いようがない。『Dies irae』でカール・クラフト(その正体は、ヘルメス・トリスメギストス)が、究極に近づけば近づくほど、形容される言葉は陳腐になると言う発言をしておりましたが、まさにそれ。

 「コピー」(複製化)が隆盛の現代において(我々消費者はそれを歓迎している節すらある)、常々『マクロスF』は「ライブ性」(一回性)を感じさせてくれるものでしたが、その集大成のような。あるいは、僕は河森正治監督の作品をこれしか見ていませんが、マクロスシリーズをずっと見てきた方にとっては、マクロスシリーズの集大成。

スーパー銀河河森歌劇場 ―『マクロスF―サヨナラノツバサ』のすすめ― - レスター伯の躁鬱

 どれだけこの作品にかけたか、あるいはシリーズを見てきているかどうかで、印象は変わってくるのでしょうが、ここにはただ単純に消費する(通り過ぎていく)だけでは済まされない「なにか」がありました。

 本当に、何と形容すればいいのかわからない、言葉では到底表現できない「瞬間」があった。

 いちばん近い言葉で言うと、多分「息を呑む」瞬間とかそういう言葉になるのだと思いますが、これは体験してみないとわからないものだと思います。DVDやBlu-rayまで待つとか、近くで上映していないとかいろんな理由はあるとは思いますが、四の五の言わず、映画館に行きやがれ、と。普段は温厚極まりない僕も、声を荒げ、鼻息荒くして言いたい、そんな素晴らしい映画。

 出来ることなら、全人類すべてに、いえ、本作に合わせた言葉を使うなら、鳥も木も花もバジュラも「心」をもつものすべてに見てほしい。

 いや、そこまで大見得切る度胸は、僕にはないな。

 そう、せめてウチのブログに日参している方には、見ていただきたい。何か感じてきてもらいたい。そして、監督の言う「魔法の扉」を一つでも開けてきてくれたら、素敵だな、と思います。



 今日は単純にネタバレ感想を書こうと思ったのですが、その前にお伝えしたいことができたので、変更。いつものテンプレとは違った形で、ワンクッション置いてます。

 というのも、タイムリーにも今日の朝書かれた、

娯楽の消費文化とハルヒ論:ランゲージダイアリー - livedoor Blog(ブログ)

 相羽さんのこの記事にグッと来てしまったから。消費しているとか熟読しているとか関係なしに、本当に日々いろんな作品を見られる人って僕はすごいと思うし、尊敬してます。

 でも、僕は単純にそんな多くの作品を見られないし、やっぱりそっちには浪漫を感じられない(笑)。そーゆー生き物なのだろうな、と。一つの作品や本から、どれだけのものが読み取れるのか、僕の力などたかがしれてはいますが、やっぱりそっちを目指しちゃう。

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