
本日から『ディエス・イレ/アクタ・エスト・ファーブラ』のネタバレ感想/プレイ日記を始めようと思います。香澄編とマリィ編は一度クリアしているのですが、もうだいぶ記憶力に劣化が進んでいるので、はじめから進めます。
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1945年5月1日のベルリンで行われる大虐殺(ホロコースト)から、本作は始まる。「歴史のイフ」っぽい立ち上がり。
冒頭「聖槍十三騎士団」副首領メルクリウスから、いきなりあなたが何かを選んだとして、本当にそれはあなたが選んでいるのか。本当は何かに(それこそ神のようなものに)選ばされているのではないか。しかも、その選択が無限と繰り返されていると、本作の世界観を端的に物語ってくれます。唐突ですが、誰もが一度は考えていそうな夢想。それをどこまでも本気で描いたらどうなるのか? という極致を見せてくれそう。
ニーチェの「永劫回帰」のような、(この解釈、間違っているような気もするのですが)一瞬一瞬が繰り返されていると。なので、富めるものは富み、貧しいものは飢えていく。それが未来永劫変わることはない。努力しても、何をしても既に決められているのだから無意味だと。
ようは、この世界はループしていると。
ループしているがゆえに、虐げられるものは虐げられ続け、殺されるものは殺され続ける。すなわち第二次世界大戦でドイツは負け続ける。それが定められた運命だとしたら、それで満足なのかとラインハルト・ハイドリヒは、陥落寸前のベルリン全土に問う。
そして、その法則(ゲットー)を打ち破るために立ち上げたのが、「聖槍十三騎士団」。そのための武器となるのが、エイヴィヒカイトと呼ばれる魔装。そして、その糧となるが、死者の魂。
やっていることはある種残酷ですが(この牢獄から抜け出したいと願った人の魂を喰らっているので)、決められた「運命」をぶち壊すとか、だいぶ主人公っぽい立ち位置の男です>ラインハルト。諏訪部さんっぽいがまた魔的な格好良さに拍車をかけます。まあすぐに舞台裏に消えていきますが(笑)。
メルクリウスと半世紀後にシャンバラで再会することを約束して、プロローグは終了。今日はここまで。
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