ラ♪ラ♪ラ♪スイートプリキュア♪/ワンダフル↑パワフル↑ミュージック!(DVD付)「絶対許さない!!」(北条響/南野奏)

『スイートプリキュア♪』第二話「ガガ〜ン!早くもプリキュア解散の危機ニャ!」のネタバレ感想です。まさに「似たもの」夫婦ですね。


 幸せと不幸は表裏一体、喧嘩するほど仲が良い。とはいっても、それらが二項対立するというよりは、「似たもの」同士だからこそすれ違っている、という感覚が強いのかなぁ、と。でも、プリキュアに変身するときには、二人の息が合っている必要があって、どちらもデレる必要があると。こ、この設定、なにか完璧なんじゃないかと思った。これだと痴話喧嘩も、デレも両方書けるじゃないか、同じ話で。素晴らしい。

 前半の痴話喧嘩っぷりも堪りませんでしたねー。響も奏も、同じようなミスをするし、気づけば同じようなポーズを取っている。どんだけ仲良しで気があってるんだよ、と。でも、当然それだけ似ていても、二人は別人だから、なぜだか気が合わないし、待ち合わせ場所が違っていたという誤解もしてしまう。

 おそらく、

 響-奏
 セイレーン-ハミィ
 メフィスト-アフロディーテ(マイナーランド-メイジャーランド)

 という形で対比されているんですよね。前半の方が何か「誤解」をしていて、黒ピンク。そして、後者の方はその「誤解」が何なのかわかっている、あるいはそもそもあまり仲が悪いと思っていない白ピンク。でも、どちらもそうした違いはあっても「似ている」から、同じピンクが潜んでいるんですよね。

 一見響達の方の解決が難しそうな気がするんですが(彼女たちはそもそも誤解があったことに気づいていないから)、根が深いのは奏達の方なのかな。ある意味で響が今回そうであったように誤解があった事に気づければ、仲直りできてしまえるわけで。でも、奏の方は二人が誤解していた事も、お互いがお互いを待ち続けていた事も察した上で、何も出来なかったのだから。

 これは今回のような「きっかけ」がないと難しい。自分たちと「似ている」二人の少女に出会ったからこそ、自分たちの誤解に気づく事ができ、その子たちが悲しまないように変身しようと思えた。こういうきっかけがないとなかなかに難しい。

 そして、それはセイレーンやハミィ、メフィストやアフロディーテもおんなじで。多分響と奏の関係が一番ミクロな「ふたり」の関係で、下に行くほど最後は国同士の関係になるからマクロになるんだけど、ミクロな関係が仲直りしないとその似たもの同士であるマクロな関係も仲直りできない。で、マクロな関係――メフィストとアフロディーテ――が仲直りしたら、今回の少女たちのように、響と奏の関係に還っていく。そんなお話なんだろうな。

→懐かしさが込みあげてくる。

プリキュアぴあ
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