「すでに手遅れだと思うけどな」(エンドウ・サリナ)『STAR DRIVER 輝きのタクト』第七話「遠い世界」のネタバレ感想です。
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「行けよ、銀河美少年」(エンドウ・サリナ)
銀河美少年、本当の意味でようやく南十字島(ワコとスガタ)の物語へ参入。前回の感想でひたすらにタクトは本質的には彼らに関わることができないと書いていただけに、素直に感動。
やっぱり彼には、閉塞感を打ち破る姿が似合うなぁ。もとより許嫁で、それぞれに重い宿命を背負い行き詰まっているワコとスガタ。サリナ部長ですらそんな二人の中に割って入ることができない。そして、それは前回お互いを想う二人の関係を前にして、何かを諦めてしまったタクトも同じ。
「ホントは三人組じゃなくて、二人と一人だったんじゃないかって……」(ツナシ・タクト)
前回からヤノ・マミがずっと言っている言葉に「余所者」というのがありますが、まさにここは、タクトが自分はやはり余所者に過ぎないんじゃないか? と疑問に思っているところ。
だけど、ここからの逆転劇が素晴らしい。
前回ヤノ・マミに指摘されているように、タクトは確かに「余所者」だった。だけど、部長はこう言う。
「すでに手遅れだと思うけどな」
中略
「ただね、君がこの島に来て、あの二人と仲良く三人で一緒にいるのを見てたら、なんとなく、あいつらが幸せになれる方法が、君ら仲良し三人組の、楽しそうな笑顔の中にあるんじゃないかって、そう思い始めていたんだけどな」(エンドウ・サリナ)
と。今さら「余所者」だと言い張ったとしても、既にどうしようもないまでに二人の間に入って、何かを変えてしまっている。最初は間違いなく「余所者」だったけれど、この島でワコとスガタの隣で一緒に笑っているその姿は紛れもなくほんもの。そして、それはずっと二人の閉塞感を見守ってきた人からの、余所者への最後の言葉。あなたはちゃんと南十字島の人間なのだと。そう雄弁に語るサリナ部長、格好良い。
さらに、タクトの願いをわかった上であえて、
「君はどうしたいんだ?」(エンドウ・サリナ)
問うサリナ部長、格好良すぎ。真綾声で男言葉と言うだけでやばいのに、何だこの格好良さは。惚れた。
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「気をつけろ。お前、死にたいのか」(シンドウ・スガタ)
性格が豹変したかのようなスガタですが、順当に考えると、スカーレット・キスの能力なのかな? キスをして相手を操る能力ということなので。
何気に、タクトと対比された能力持ちなのがスカーレット・キスだったりします。タウバーンがゼロ時間の壁や偽りの仮面をぶちこわすのに象徴されるように、タクトもまたそうした閉塞感をぶち破る(例えばありえない方法で島にやってくるとか)キャラクターとして設定されているんですが、スカーレット・キスはその逆で仮面を被せる人なんですよね。スガタのことが好きという本音を、明確に仮面で隠している(ニチ・ケイトの方もまた違った形であるんですが、同類)。
そんな彼女が今回意中の人とキスし、仮面も服も脱ぎ捨てたカットが一瞬映るのは、ギャグエロ描写でありながら、今後を占う重要なシーン。ミドリさんがどうしても美少年が好きすぎて思いが溢れてしまったように、仮面で積極的に隠していたとしてもやはり譲れない思いがあると。具体的には、スガタが好きすぎるのだと。
これどうなるんでしょうね? 来週も楽しみです。毎週引きがめちゃくちゃ気になるので、一週間がすごくワクワクしますね。待ち遠しい。
→前回第06話「王の柱」の感想へ
→次回第08話「いつだって流星のように」の感想へ
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