「じゃあ、俺も北高だ」(高木秋人)

 アニメ『バクマン。』第四話「時と鍵」のネタバレ感想です。


 受験戦争というランキングをそのまま上り続けるか、漫画家になるという夢を追うかという問題に、「漫画家」と即答できるシュージンが格好良い。総じて、今は「夢追い」が肯定されるターンですね。

 川口たろう先生曰く、天才じゃない漫画家の三大条件は、

 うぬぼれ
 努力
 運

 というけれど、今回は彼らがすでにそれら三つを持っているということが窺えるエピソード。シュージンは「うぬぼれ」を「自信」に言い換えて使っているし、サイコーに至っては、

「次に会うのは、俺が漫画家、亜豆が声優になったとき」
「俺は亜豆を信じてる」(真城最高)


 自分は漫画家になること、そして、亜豆はずっと自分を好きでいてくれることを信じて疑いません(笑)。ロマンチストを地で行く展開。

「努力」については言うまでもなく、ラストの「運」。これは次回以降に登場するであろう「担当さん」のことを言い表しているようではありますが、やっぱりここはそれぞれに自分を生かしてくれる「パートナー」に巡り会えたことでしょうか。

 夢を見られなかったサイコーにとっては「夢」を与えてくれたシュージンの存在がなくてはならなかったし、夢も実力も持っていたであろうシュージンはそれを具現化できるサイコーを必要としていた。

 改めてそれを確認した上で、いよいよ次回から漫画を描くという、夢への第一歩を踏み出す! 次回が楽しみです。

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