「ただで助かる命もないんだよ」(アンク)

『仮面ライダーOOO【オーズ】』第二話「欲望とアイスとプレゼント」のネタバレ感想です。OOO/オーズというタイトルに意味を持たせてるのがいいですね。


 最初に秘書が食べていたケーキ。あのOOOが割れて、∞と0に分かれるというのが、なんとなく象徴的ですね。ダブルオーでは、0と0にそれぞれ「独りの人間」っぽいニュアンスを持たせていましたが、そのような意味だと考えるとあれはアンクと映司、そして、(今は二人から離れたところにいる)比奈の暗示でもあるのかなぁ、と思ったり。基本的にオーズはこの三人の物語だと思うので。



 メダルはストレートに「お金」だよなぁ、と思っていたら、

「ただで助かる命もないんだよ」(アンク)

 と作中でも言及があって、笑った。個人的には、映司の言い分よりもアンクの方がしっくり来る。人を守るためには――何かを得るためには――やはり対価がいる。

 そこで、今回為された「契約」というのが面白い。映司が変身、すなわち「怪人」となることを了承する代わりに、(怪人である)アンクには人間らしく生きろという。これだよ、これ、「契約」。やっぱり、本作を見ていく上で「契約」というのが、重要なワードになっていくんじゃないかと思っているんですが、これ結構後から効いてくるんじゃないかなぁ。

 瀕死の泉に憑いたアンクだけど、本当に引き剥がす術はあるんだろうか?とか、考えると、えらく示唆に富んだ「取引」だと思ってます。早速妹がお兄ちゃんに遭遇しちゃってるし、OPでは比奈に後ろから抱きしめられてるアンクの表情が色っぽくて、色々と考えちゃうんですよねー。

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