![イノセント・ヴィーナス 6 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51zDkOrgsJL._SL160_.jpg)
バンダイチャンネル
◇
見所ベスト3は以下。
■第3位 仁、裏切る
これは第一話の時点で予想していた展開。カエルに暗示をかけるという、誰も気づかないような伏線でも、私は見つけるよ!(←絶対違う) 第一話の、
「本当に怖いやつはわからないんだよ、表からはね」(鶴沢仁)
という台詞から何か理由があるのかとも思ったんだが(沙那に対して、自分の本性を仄めかしているような印象もあったから)、そのものずばりであった。特に同情するような理由もなかったのが、変に気取っていなくて良かった。久々に悪党面が似合う悪役。前半のいい人(でも裏がありそうなキャラ)から一転しての、表情や言葉遣いの変化がたまらなかったなぁ。OPの白と黒の仮面から二面性を持つキャラなのかと思ったのだが、どうも悪党面が地だった様子。
■第2位 仁と丈の違い
仁が最後までこだわった「丈との違い」だけど、これはどこまで読み取れるものなんだろう? 個人的な感触では、丈があくまでセブンチルドレン達の悲しみから逃げなかったのに対して、仁はそれを恐れ支配しようとした(=逃げていた)というのが、あげられるかな。ドレイクや仁との戦いが終わって、丈が旅に出て行くラストはそれを象徴しているように思えた。逃げるのではなく、他の世界を受け入れる(すなわち、見る)ための旅。
沙那や虎二もそうなんだが、この物語は結局脅威から逃げるのか、それとも立ち向かうのか、その選択を迫られる物語だ。仁の裏切りを知った沙那がそれでも彼に会って、真実を問いただす、すなわち「逃げない!」という選択をするところなど、それまでずっと守ってもらっていた彼女の成長が見られて、良かった。その「決意」が伝染していくかのように、丈や虎二にも移っていくんだよなー。
■第1話 沙那
沙那可愛いよ沙那。
前半は仁に心惹かれていると思ったら、自分を助けてくれたのが丈だと知ったときの変わり身の早さなど、可愛らしさの中にしたたかさも持った少女だった。声を当てている名塚さんの名演技も相まって、実に可愛らしい。
仁と丈、そして、沙那の逃避行というシリアスなストーリーラインだったけれど、主に僕が追っていたのは沙那の可愛らしさであった。仁に名前を呼ばれた時の嬉しそうな顔なんてもうたまらなかったなぁ。グラディエイターやパワードスーツなど物理的に硬いものを丹念に描くことで、それとは正反対の沙那の柔らかさが際だたせる狙いだったのかな。ほっぺたぷにぷにしたいぐらい、可愛らしかったよ。
◇
感想を書くのがずいぶんと遅くなってしまったけれど、一気視聴だった。僕の感想は沙那中心だけど、倭寇(日本の海賊)である虎二たちの物語も並列して進んでいるという二重構造になっている。もう一回見るなら、こっちの物語を中心に追っかけてみたいな。一度ならず二度楽しめるアニメだった。いや、グラディエイターなどロボものとしても良かったんだよな。三周ぐらいは見られる強度を持っていた。またいつか見直そう(←いまはそう思いたくなるアニメをたくさん見ようと思ってます)。
コメント
おお、早速全話ご覧になりましたか!
>誰も気づかないような伏線でも、私は見つけるよ!
いえ、まったく。1話の時点でずばりといい当てておりましたので、
コメントで下手なこと言えませんでしたよ(笑
>どうも悪党面が地だった様子
ここもOPでそれとなく示してますよね。
顔を横に向けたとき顔が黒一色になるという。
>丈
個人的には、彼の過去の掘り下げが全くなかったのはいただけませんねぇ。
彼がどういう経歴の元に今の人格を形成しているのかわかりませんからね。
>沙那可愛いよ沙那
いえ、全くその通りですよ(笑
飛んだり跳ねたり天真爛漫と言った風で可愛らしかったです。
この話の主軸としてみるなら彼女でもんないないと思いますよ。
結局彼女がチルドレンの暴走を止めたようなものですし。
個人的には、虎二とかスティーブ(スキンヘッドの人)が好きですね。
グラディエイターも良かったですよね。
他のメカももっと登場してもよかったと思います。
イノヴィの感想は以上ですが、ちょくちょく機会があれば他でコメントしていきたいと思います。
今更DTB外伝の総評とか考えているのですが(発売時は忙しくて考える余裕がなかったりして…今も忙しいですが
そういったことも含めて。
それでは!
追伸:オカルト学園面白かったです!
>労馬さん
どうもです。返信遅くなって申し訳ないです。部の合宿で家を空けておりましたー。
>いえ、まったく。1話の時点でずばりといい当てておりましたので、
>コメントで下手なこと言えませんでしたよ(笑
さすがにカエルはネタですが、割とその辺りはわかりやすかったです。二話のOP公開(仁の仮面描写)であっやっぱりという感じでした。
>個人的には、彼の過去の掘り下げが全くなかったのはいただけませんねぇ。
>彼がどういう経歴の元に今の人格を形成しているのかわかりませんからね。
ありませんでしたねー。あえて描かなかったのか、他の媒体で補完されたのか気になります。ただ何も持っていなかったと仁が感じていたので、そのまま過去をばっさり切って、沙那と仁との交流の中で彼が何かを獲得していく様を描きたかったのかも。
>飛んだり跳ねたり天真爛漫と言った風で可愛らしかったです。
>この話の主軸としてみるなら彼女でもんないないと思いますよ。
ほっぺた可愛すぎて、やばかったです(笑)。
お話の主軸としても良かったですね。最後にもう一度活躍してくれたら、僕としては気持ちが良かったですが。
>グラディエイターも良かったですよね。
>他のメカももっと登場してもよかったと思います。
そうなんですよ!もっと他のメカも見たかった。この物語の続きとか期待したくなっちゃいます。
>今更DTB外伝の総評とか考えているのですが(発売時は忙しくて考える余裕がなかったりして…今も忙しいですが
>そういったことも含めて。
労馬さんもブログなんかやってみたらいいのに、とオススメしてみます(笑)。
>追伸:オカルト学園面白かったです!
面白いですよねー。一週遅れで見ているんですが、次がやばいらしいっすよ。来期は『輝きのタクト』応援します。