アマガミ 1―Precious diary (ジェッツコミックス)「ご褒美に胸でも触る?」(絢辻詞)

 東雲太郎『アマガミ precious diary』第一巻のネタバレ感想です。キミキスと違って、一冊完結じゃないのか。予告ページのブラック絢辻さんが面白すぎるんだが(笑)。なにこれ覚醒したの?


■tsukasa page

 ゲーム版でも「黒い黒い」言われている割には、そうでもないよなーと思っていたのですが(ナカヨシルートだと違うのかな?)、その印象は漫画版でも変わらず。むしろこの子めちゃくちゃ可愛いだろう。普段の自分とみんなの前での自分の違いに戸惑っちゃって、それが重荷になっている。この苦しみって、多分「本当の自分って何?」ということを考えたあとにやってくる悩みですよね。本当の自分も「優等生」としての自分もある程度わかっているんだけど、その兼ね合いが上手くいかない時に感じる痛み。それがリミッターを超えて泣き出しちゃったところなんて、こういうのもなんですが、凄く可愛らしい。すごくリアルな悩みだから、うんうん、と思っちゃうし、すげー可愛いっす、絢辻さん。

 でも、悩んじゃうけれど、決めるのはめちゃくちゃ早い。その分、早とちりしまくるドジっ娘なんだけど(笑)。橘くんに告白するシーンとかすごく好きです。

「今 橘君がいる日常をあたしにちょうだい」(絢辻詞)

 そう、ここの手がすごく欲しがっているような気がして良いんですよね。可愛らしい。惜しむらくはこんなに可愛らしくかつ「変質者!」とかおあつらえ向けなこと言ってくれるのに、橘君がまだまだ「変態」じゃないところです。彼の変態紳士覚醒が待たれる。突然「髪触っていい?」とか言っても、まだまだぬるい。もっとやれ。

■Extra kiss

『キミキス various heroines』で不幸な境遇を辿ることになったうどんちゃんこと、里中なるみのエピソード。お兄ちゃんとキスしちゃったー、という奈々の言葉に、繰り広げる妄想がやばい。会う人会う人、キスしたことあるのかな?と疑問に思うさまは、どこかのキス大好き少年を思わせるな。相原君よりもあからさまだけど。