「それもわかってるって!」(キュアマリン)

『ハートキャッチプリキュア!』第三話「二人目のプリキュアはやる気まんまんです!」のネタバレ感想です。えりかさんは、できる子。


 今回の見所ベスト3は以下の三点。

■3位 夢は現実に繋がっている

 つぼみの見た夢もそうですが、デザトリアン化している最中のさやかさんも夢を見ていた。「夢」というものがすごく象徴的に描かれていて、現実に「変化」を促してくれる。これぐらいの時期だと夢に嫌気が差したり、ドキドキしたりするのが割と普通だと思うので、それによって変わっていくのも妙にリアルに感じる。

■2位 実はできる子

 空気読めないとか超マイペースとか色々言われてますが、今回もガチで下級生と喧嘩しだして笑った。売り言葉に買い言葉を素でやっているのがえりかさんです。でも、これも純潔という花言葉から想像するに、どんな人にもフィルターを持たずに接しているってことなんだろうな。イケメン生徒会長にも、普通に接していたし、そういう意味ですごくフラット。

 そして、プリキュアに変身してからがすごかった。夢から教示を得て、変身も名乗りもばっちり決めてきます。一時撤退を余儀なくされたブロッサムとは違って、最初から飛び道具持ちのキュアマリン。えりかさんは実はできる子なのです。

■1位 女の子を「変えた」ぬいぐるみ

 再登場しそうな感じのする女の子ですが、これはこれでテーマが一巡してたりもするのかな、と思ったり。あいばさんも書かれてますが、デザトリアン化していた時はストレートに病んでたえりかさんの心を意味していると思うので、それが修繕された=癒されたという解釈でしっくり来る。

 で、そのぬいぐるみが女の子に返ることが何を意味するのかってことですが、これは世界観というか、花をモチーフにしているところから循環されるってことを表したいんじゃないかな、と。花が咲いて、枯れて、種を落とし、また芽が出て、葉を伸ばし、花が咲き、という自然の循環に現れるように、つぼみが変えたくるみが、ぬいぐるみを直し、それを受け取った女の子の笑顔で、つぼみたちも嬉しくなる。

 ここで引っ込み思案っぽい女の子がちゃんと「ありがとう」と言えるようになった。その「変化」を描いているのがとても良くて、自分の変化が誰かの変化に繋がって、それがまた自分へと返っていく。そういう変わっていくことを肯定するお話になるんだろうな、と思ったりしてます。花なんて変わることを余儀なくされたもので、砂漠というのは変わることができないものを象徴しているのかなー、とか今ひらめいた。

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