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『仮面ライダーW(ダブル)』第二十一話「還ってきたT/女には向かないメロディ」のネタバレ感想です。アクセルが登場してから、お話に深みが出てきたなぁ。
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「立派な警察官なら犯人たちを逮捕し、裁きは法に委ねるべきだ!」(真倉俊)
前回に引き続き、照井竜掘り下げエピソードという感じ。形は違えど、同じく復讐を誓っている九条綾と対比されながら、描かれていくのかなぁ、と。
何気に、風都にいる限りは翔太郎たちの流儀に従うと言ったり、「法の番人」という言葉を使ったりするので、割と竜はルールを守る人だと思っているんですが。家族をWのメモリの持ち主(ウェザードーパント)に殺される前から、警察にいた人でもあるし。そういう意味でハードボイルドだなぁ、と捉えたい。なので、警察の権力に屈しないという意味で、ハードボイルドという言葉を使っている翔太郎とは真逆なんだよな。翔太郎たちはやっぱりどこまでもハーフボイルド。
そこがその法(ルール)を逸脱して復讐を遂げようとする綾さんと、何だかんだ言って守っている竜が対比されているところでもある。なので、真倉を殴ったあと彼がジョークを言ったのは、真倉の言葉も一理あると思っているからだと思いたい。復讐の果てが「絶望」だということをわかっているみたいだし。
翔太郎たちの「お前の罪を数えろ」という決め台詞が実は自分たちに対する戒めであるのと同じように、竜の
「絶望がお前のゴールだ」(照井竜)
という言葉も、自分に対する戒めなんじゃないかと思うわけですよ。復讐を成し遂げてもなんにもならないということが実はちゃんとわかっている。でも、そうは言ってもそれを否定できるわけじゃない。なので、ゴールだけは変える(前回なら絶望から刑務所へ)。そういうところがだいぶ格好良い。
→いよいよDVD第一巻発売。
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