「おやっさん……!」(左翔太郎)

『仮面ライダーW(ダブル)』第九話「Sな戦慄/メイド探偵は見た!」&第十話「Sな戦慄/名探偵の娘」のネタバレ感想です。三条陸脚本の時は、親子に焦点が当たるなぁ。


 ミックを撃破した亜樹子さんの料理が伏線になっているのに、驚いた。いや、幹部クラスを倒せるぐらいなんで、スウィーツぐらい余裕か。ギャグパートをうまいこと真相解明に結びつけている辺りに、脚本家の腕を感じるなー。三条陸さん、やっぱりすごいです。

 大魔王バーンポジションの園咲琉兵衛がやばい。仮面ライダーラブな霧彦が逃げ出してしまうぐらいだから、その恐ろしさもよくわかるというもの。これはそのまま真打ち登場とかなしで、ラスボスポジを守ってほしい。



「君は再教育してもらった方が良いと思うよ」)(鳴海亜樹子)
「夫は教育が肝心」(園咲冴子)


 で、この辺りが今回のテーマかな。琉兵衛(=父)に認めてもらいたい、みたいな感情を終始霧彦は抱いて頑張っているんだけど、いかんせん結果を出せていない。なので、冴子は結果を出させようと教育する。でも、真の教育は亜樹子さんの方。翔太郎がおやっさんの姿を垣間見たように、別にあえて教育せずとも子は親の姿を見て(今回なら聞いてだけど)育っていく。親から子へ受け継がれていく強さが、鳴海ファミリーの強みでもあるわけです。

 憧憬がそれを育てるという点では、琉兵衛の背中をずっと見ている霧彦さんは園咲家の中では割と肯定的に捉えられる方ですね。頂点からどんどん落ちていく霧彦さんがギャグっぽく描かれているんですが、それはタメでやっぱり後半に反転していくんじゃないかなー。ハドラーというよりは、ポップっぽい気がしてます。

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