「そんなの我慢できない」(フィリップ)

『仮面ライダーW(ダブル)』第七話「Cを探せ/フィリップはそれを我慢できない」のネタバレ感想です。ダンスシーンの長さに妙な面白さを感じてしまった。


「鳴海探偵事務所」と聞いた時の反応から、石を投げ込んでコックローチ・ドーパントの犯行を知らせたのは、稲本弾吾っぽいな。であれば、闇の害虫駆除サイトに投稿した人物が本当に彼なのかというと疑問が残る。てか、ゴキブリはなぜ投稿者を知ってたんだ?

 今回は家族という血縁関係から離れて、他者との関係性に移行していっているのがいい感じ。本作のテーマは「家族」を越えた、他者との関係性だと思っているので、これからはこういう路線も増えてくるのかな。翔太郎が以前していた「風都は俺の庭」という発言は、家族がいる場所だから俺の庭じゃなくて、そもそも俺の庭なんだからそこにいる人たちとは家族同然に付き合える、みたいなニュアンスで捉えてます。そういう意味では今はまだ「都市伝説」に過ぎない仮面ライダーが風都の人たちに現実として受け止める機会が来ると思ってますよ。

 前々から思っていたことですが、翔太郎が事件の調査の際にいろんな人の力(今回ならクイーンやエリザベス)を借りているのが、今後キーになっていきそうな感じ。一方園咲家は家族間で完結することが多いので、対比構造にもなってますよね。今回スミロドン・ドーパントことミックがフィリップを取り戻そうとしたのは、やっぱりそれが理由なのかな。



 なぜか閲覧できない「ヘブンズトルネード」を巡って動き出す、末っ子のフィリップ。放っておけないとばかりについていく亜樹子お姉ちゃん。そして、今回は物語の本筋から外れてしまって(笑)、蚊帳の外の翔太郎兄貴。鳴海ファミリー内のそれぞれの立ち位置が随分と浮き彫りになってきて、面白くなってきた。ウザイと言われがちな亜樹子さんも、今日は守り守られ、いい感じだったなー。やっぱり、フィリップと翔太郎の間に立つのは、彼女なんだなぁ、と。

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