「GNフィールド最大展開。大気圏突入を開始します!」(フェルト・グレイス)

 スピーディな展開に酔いしれた、第三話「アレルヤ奪還作戦」の感想です。今回のエピソード良いなぁ。
 


「GNフィールド最大展開。大気圏突入を開始します!」(フェルト・グレイス)

 前期では一部のメンバーだけが地上入りしていましたが、今回はスペースシップごと地上入り。前期の戦い、数多の犠牲を経て、トレミークルーが皆実感を得ていたと考えると、この大気圏突入は何とも感慨深いです。前期俯瞰していたクルーが地上入り。良いなぁ。



「なあ、ハロ。兄さんは戦うときに何か言ってたか?」(ライル・ディランディ)

 なんだかんだで、ニールロックオンになろうとするライルロックオン。しかし、これはあくまでポーズに過ぎず、今はまだジーン1にすぎないライル・ディランディ。彼が本当の「ロックオン・ストラトス」になるのは、まだまだ先。

 いやぁ、でも、これ本当にどういうラインで、ニールの遺志がライルに伝わるんだろうなぁ。フェルトの手紙かあるいはハロ辺りから、ですかねぇ。楽しみです。



「いや、これが本当の君の名前なんだ。マリー・パーファシー」(アレルヤ・ハプティズム)

 ライルロックオン、ニールロックオンからのラインで真偽の関係と取ってもいいトコロだけど、ここは前期からの流れも踏まえて、「役割」の選択という部分で理解していこうかなぁ、と。

 第一話でセルゲイ・スミルノフ大佐としていた会話の内容が何かは想像するしかないけれど、まあ大佐のことですから「養子」になってはどうか、みたいなトコロでしょうか。そういう会話をしていたところに、アロウズから「超兵」という役割を強制されたのが第一話です。

 そして、また今回「マリー・パーファシー」という超兵になる前の「本当の自分」を掲示されて、彼女はどういう自分を選べばいいのか、と、そういう流れ。

 セルゲイ大佐とソーマの関係が好きな自分としては、ちょっとアレルヤが横槍を入れているように見えてしまうのは、仕方ないのかなぁ。完全に横恋慕さんです。



「変わらないな、君は」
「無理に変わる必要はないさ。おかえり、アレルヤ」(ティエリア・アーデ)


 もう、いい加減誰か言ってあげてー。
 たとえ四年の月日が流れ、姿形は変わらなくとも、その中身はどんどん変わっていると。順調に「人間」らしく育っていると。おそらくはすでに「イノベイター」としての役割から離脱しているんだろうなぁ、ティエリアは。イオリアに付加された「イノベイター」の役割に固執しているリボンズとは大違いだ。

 刹那にマリナさんを救出したらどうだ?なんてファーストシーズン初期のティエリアを思えば、考えられない発言なわけで。どう考えても、この四年間でいちばん変わったのは彼だろうに、周りがそのことを伝えてあげられないのが悲しく、それを自覚できずに自分は変わらないと考えているティエリアが心底切ない。彼がまた自分の変化を「実感」するのはいつの日か。



「あなたが泣かないからよ」(マリナ・イスマイール)

 うわー、何か立派にヒロインしているよ、マリナさん。前回まで不幸のどん底で独房入りしていたとは思えないほど、輝いています。違和感を覚えるほどに(笑)。

 前期第21話の感想にもちらっと書いているけれど、「刹那・F・セイエイ」という役割を付加したのがリボンズ・アルマークならば、それを「ソラン・イブラヒム」へ戻してあげるのがマリナ・イスマイールなんだろうなぁ。戻してあげるといっても、強制的にではなく、そのきっかけを与えてあげるという流れになると思いますが。

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