「え…だって、私図書委員だから…」(星乃結美)
他の人には脇目も振らず、ただひたすら星乃さんとマッチング会話をして、スキルート攻略。無印『キミキス』も含めて、星乃さんのエピソードはこれで五回ぐらい回っているんですが、それでも楽しめる辺り、もう完全にベタ惚れです(笑)。
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エビコレ+になって、色々と機能が追加されたみたいなんですが、個人的にはそんなに変わってないかなぁ、と思ったり(ほとんど使わなかった)。マッチング会話の時に、ヒントが出るとはいっても、あれじゃあよくわかりませんし、そもそも僕はそんなに難しいって感じてなかったんですよね(苦笑)。キミキスが初めての恋愛シミュレーションゲーム(SLG)だったので、こういうものなのかな、と。
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では、まあ内容の方に入りましょうか。データの引き継ぎができることに気がつかなくて、また最初から始めちゃいました。一年半近くご無沙汰だったのに、以前と変わらずさくさくっと攻略できてしまう自分に驚いた。神風イベントも、何故か突然相原くん(主人公です)が跳び箱の中で眠り出す例のイベントもばっちり見ましたよ。相変わらず後者のイベントのわけわからなさは健在でした。もう、そのまま体育館の倉庫に閉じ込められちゃえよ、と思うわ。
もうあれです。星乃さんに限って言えば、好みの話題とか熟知しているし、すいすいな感じです。まあ、今回は結構余裕の進行だったので、お遊びでいつもとは違う話題(ファッション系とか)を投入してみましたが、あんまり色よい会話ができませんでしたので、残念無念。とはいえ、その課程で星乃さんの将来の夢が「看護師」だったみたいなお話も聞けたので、それは良かった。
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このゲーム、ようは、色々な場所に行って、各ヒロインとエンカウントして、「普通の会話」を楽しむゲームなんですが、そういうゲームだから飽きる人はすぐ飽きるけれど、飽きない人は結構いつまでも楽しめるもののようです。僕も、今回初めて見るイベントとか会話があって、楽しめましたよ。
あと毎回笑ってしまうんだけど、「初めて作った手料理は?」と問われて、「目玉焼き」と言ってしまう真面目っぷりはどうかと思う(笑)。これって、あれだ、「得意な料理は?」って聞かれて「卵かけご飯!」と答える小学生レベル。いや、まあ、その真面目さが可愛いんですけどね。
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……と、そんな相原光一くんと星乃結美さんのほのぼの会話を楽しみつつ、奥手ながらも時に大胆な星乃さんの姿を楽しむのがこのルートの本懐です。ナカヨシルートと比べても、こっちの方が、星乃さん大胆ですよね。だが、それがイイ。
今回はまあ、相原くんと星乃さんのイチャイチャバカップルっぷりを堪能するのが目的だったので、レベル4クリア後も文化祭まで時間を飛ばさずに遊んだんですが、ここまでくると、正直ラストの大胆さがかすむほど星乃さんは大胆です(笑)。所かまわず手はつなぐわ、キスするわで、周りの人は間違いなくこのバカップルに殺意湧いてるだろ、って感じです。でも、こんな殺意なら全然アリだろ、いじらしくて(笑)。
星乃さんの隠された大胆さがイイと言いましたが、相原くんとの関係が進展するにつれて、大胆になっていくという、その大胆さが良いわけです。相原くんのことが好きなんだけど、自分は転校するのでその気持ちを伝えられなくて……、でも、最後には星乃さんの方から告白する、その大胆さが良いわけです。上の大胆さはそのオマケです(笑)。
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そして、その告白の果てに、相原くんにぎゅっと抱きしめられるところで、もうね! こちらも崩れ落ちます。そこで流れる、主題歌「first kiss」もまたイイ(小清水亜美さんが歌ってます)。そして、その後のエピローグで、全ヒロインの中でも唯一明確に相原くんとの結婚式まで行っちゃう、優遇っぷり。ここでの独白がまた良いんですよ。「これでずっと一緒にいられる」という言葉に、じーんと来ます。このシーンにじーんと来ない人とは、「親友」と書いて「トモ」と読む関係にはなれません(笑)。