ラストの銃声について、僕なりの考察。
至極当たり前の結論に落ち着くので、すでに出ているアイデアの可能性もあると思いますが、一応。個々のキャラクターが、何を考えていたかに左右されない、ある種論理的な帰結になります。
……が、はっきり言って、制作者側のミス、あるいは演出の都合上の不備ではないかと(苦笑)。
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あの銃声は一体何か、最後に撃ったのは一体誰なのか、それらを考えるに当たって、鍵となるのは……、まさに「銃声」です。
自分の存在を否定されたルルーシュの心情、自信の罪を指摘されたスザクの心情、自分が利用されていたと知ったカレンの心境、そういう物を推し量る必要は実は全然なかった。
なぜなら、ルルーシュの銃も、スザクの銃も、あんな発砲音が鳴らないから。彼らの銃はもっと……、何というのでしょう、間の抜けた音がします(パスッって感じの)。第25話「ゼロ」のラストで鳴ったような銃声は鳴りません。あのラスト直前の、スザクの威嚇射撃も発砲音は鳴らず、弾が扉を捕らえた破裂音だけが聞こえてきます。
つまり、「音」的に考えると、ルルーシュかスザクが撃ったという線は低いんじゃないかなぁ、と思うわけです。
故に、一番可能性が高いのは「カレン」。
だけど、カレンの銃がどんな音を鳴らすのか、僕には記憶がないので、カレンが撃ったと断言はできません。あの三人の内、誰が撃ったのかという可能性を考える上で、可能性を消し去れないのが「カレン」だけだったというだけです。第三者がいるという可能性も否定できませんが、まあ、可能性としては「カレン」が一番高いかなぁ、と。
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ちなみに、このアイデアの最大の問題点は、第23話「せめて哀しみとともに」でルルーシュがユフィを撃った時、普通の発砲音がしたことです。第14話「ギアス対ギアス」で、シャーリーにルルーシュの銃を奪われた時は、やはり間の抜けた発砲音、銃声でした。それを回収したのは間違いないと思うので、第14話から第23話の間に、銃が変わるエピソードがあったら、まあ、このアイデアは外れていることになります。