『零の軌跡』の数ヶ月後を舞台にした続編『碧の軌跡』(→公式HP)の予告ムービーが公開されました。意味深なカットと台詞の羅列が、ツボにはまりまくり。不思議なことに情報量を絞ってでも、最初は台詞で固めてくれた方が響くものがあるんですよね。ビジネスの世界でも、成約率を上げるには文字(言葉)の存在が大事っていうけれど、これ何ででしょうね? 文字中心のプロモーションと動画中心のプロモーションと比べて(可能ならば、他のパターンもいれて)、どれぐらい訴求力に違いがあるのか、調べてみたいな(もうすでにやってるかなぁ)。



 発表直後の第一弾ムービーは、前作の「種明かし」といった感じ。これだけで、もう発売の9月29日が楽しみになってくる。発売まで隠しておけばいいようなネタを、最初に出してくる辺り、ファルコムがこの作品に対してどれだけ力を入れているのか知れるというもの。今回は『空の軌跡』からずっと裏で蠢いていた「帝国」が面に出てくる(らしい)ということもあって、軌跡シリーズの集大成となるんじゃないかな(コンセプトは「英雄伝説史上最大のクライマックス」ということですし)。いまから九月が待ち遠しい。

 以下、ネタバレを含みますので、反転。

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『零の軌跡』の冒頭は、ラストダンジョンへ向かう支援課四人の姿が夢として描かれるところから始まって、目覚めたロイドが故郷クロスベルに到着するところから、本格的に物語はスタートする。

 だけど、今回の予告ムービーで、その「夢」だと思われたシーンは、実はロイドたちが実際に体験したことでは?という風に再構成されている。そこで(おそらく)ヨアキムに敗れ、命を落としたロイドたちだったのだけど、そんな現実は嫌だと、彼らと友にいる幻を渇望したキーアによって、ヨアキムに敗れるずっと前、ロイドがクロスベルに戻ってきた日からやり直されたのが『零の軌跡』という物語。時系列を整理すると、

『零の軌跡』冒頭の夢→キーアの時間操作(「時の至宝」絡み?)→『零の軌跡』本編→『碧の軌跡』(零の数ヶ月後)

 になってるっぽい。『零の軌跡』の初プレイ感想に、「いま、ここ」について書いたけれど、文字通りキーアによって、本当の「いま、ここ」を否定されたところから始まったのが『零の軌跡』っぽい。だから、ロイドたちもさることながら(彼らの場合、ヨアキム撃破の時点で「いま、ここ」の肯定になってるのかも。再プレイしてみないとわかりませんが)、キーアが本当の意味で(幻ではなく)「いま、ここ」を肯定するシーンがクライマックスとして描かれるんじゃないかとフライングで感動中(笑)。



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