「お、女の子……?」(キラ・ヤマト)

『機動戦士ガンダムSEED HDリマスター』第一話「偽りの平和」のネタバレ感想です。懐かしい。ただただ懐かしい。


 ストーリーとしてはまだ全然動いてなくてこれからにもほどがあるのだけど(序盤だとラクスが登場してくる辺りからが本番)、第一話だけでも妙に楽しんでおりました。キラとカガリの出会いとか、お互い「運命の相手」でも何でもないにもかかわらず、何故あれほどまでに運命的なんだろうと考えてた。本命のラクスとの出会いはまったく記憶にないのに、こちらははっきりくっきりと覚えている。

 作品テーマ的に、カテゴリーというか「型に嵌まる」ことからの脱却というのがあるので、物語の「約束事」からも自由であってみせるということなのかもしれないですね。

 とまあ、それは置いといて。後半で重要になってくる要素に、キラの「優しさ」があると思うんですけど、改めて見てみるとよかったです。自分の意地を通した優しさになっている。カガリ自身はその場から離れることを良しとしていなかったので、例えば、キラがただただ相手のことを尊重するだけの人間だったら、カガリはここで死んでいたかもしれない。ときに、そうした「優しさ」(他人の願いを良しとしない)も必要だろうし、キラの自己犠牲的な在り方もちらっと窺えて良いですね。あと、何よりも二人の本当の関係を思ったら、ニヤニヤが止まらない(笑)。



 SEED、DESTINYに続いて作られたダブルオーは、両作品のカウンターとして作られてる感があるんですが、キラと刹那の境遇の違い、作品世界の状況はホントに対照的ですね。かたや戦場を知らぬ学生、かたや戦場しか知らぬ兵士、そして、「平和」が偽りとしてしか存在せぬ世界と、現実に平和の「バランス」が取れている世界。

 この違いはそれぞれの時代情勢を映していたんだろうと思いますが、十周年記念という形で蘇ってきたガンダムSEEDが、この2012年という時代を生きるぼくらに、何か残せるのか。そういう思いも寄らぬ「奇跡」が、別段珍しいものではなく存在するというのも創作活動の醍醐味だと思いますので、刮目していこうかと思います。

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