「行くぞ」(鳴上悠)

 TVアニメ『ペルソナ4 THE ANIMATION』#11『Catch Me If You Can』のネタバレ感想です。最後の番長、ものすごく格好良いんですが、そのテレビから入れるんでしょうか。


 前回でテーマ的には一区切りついていると思うので、作中の連続殺人事件に進展が。モロキン先生が殺され、それまでの鳴上たちの推理にそぐわない事実が出てきます。

 テレビに出た人間が殺されるのでは? というのが彼らの推理だったわけですが、モロキン先生は出ておらず、そして、容疑者も確定になっていく。そして、直斗がようやく名を名乗り、探偵としての存在の無意味さを語る辺り、ミステリー読みとしてもなかなか面白い展開になっていってるなーと思います(近作だと、このテーマを扱った作品で、相沢沙呼さんの『ロートケプシェン、こっちにおいで』というタイトルが傑作です)。

 僕はミステリーの形式を使って物語を書く意味を求めてしまう人間ですが、どうやらそれは青春小説とかなり親和性が高いようなんですね。直斗が今回語っていた、必要なとき以外は見向きもされないというのは、他の人とは違った特別なことが出来ると思っていた番長達が、容疑者が現れ、自分たちに出来ることはもうないのかという諦めに近づいたところと重ねている部分だと思います。

「ただ必要なときにしか興味を持たれないというのは、寂しいですね」(白鐘直斗)

 基本、どこまでも「全能感」を刺激する作品なので(それを次回マヨナカテレビ内のゲームで表現する辺り、自覚的に描かれてることだと思います)、そんなことはない彼らは特別、という形で収まると思いますが、特別ではないなりに頑張る(その結果特別な人になっていく)というのが好きな人なので、そういう展開も見たいところ。というわけで、直斗の葛藤にいち早く気づいた完二の活躍に期待。彼もまた「必要とされなかった」人で番長ほど特別ではないので、せめて直斗にとっての特別な人になってくれればと。

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ロートケプシェン、こっちにおいで
ロートケプシェン、こっちにおいで


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