アニメ『境界線上のホライゾン』第十話「スタートラインのラッパ吹き」のネタバレ感想です。ズドン巫女の梅椿が、ものすごく外連味あって素晴らしかった! そうか、空間に固定って、文字通り物理的にだったのか。
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純粋無垢に、バトル回という内容だったので、そこまでガッツリと語ることはないんだけど(ただただ見ているだけで、満たされるエピソードでした)、一つ「継承」回でもありましたよね。次回以降の重要な継承シーンを描くべく、すでにそれが行われている者たちの強さを遺憾なく発揮したのが今回のエピソード。中でも、アデーレ無双。アデーレの可愛さが無双しておりました。
「境界線」とと共に、重要なテーマであろう「継承」。
これはきっと、過去と未来における「境界線」(つまり、「いま」)。
アデーレの機動殻、ナイトとナルゼに対して、配達業組合のかけた言葉。すでに武蔵の住人内では「継承」が為されている。前回の酒井学長の言葉にあるような、そのための「努力」は終わっているという状況。
そんな中で、臨時副長という形で、今回の戦いに参加することになった本多・二代だけは、父本多・忠勝からの「継承」がちゃんと為されているのか、疑問視されている状況のわけですね。前回「事象」すらも割断する父の蜻蛉切りとは違って、二代では賢姉すらも切ることが出来ないことがわかってしまった(つまり、彼女は現状父の領域には到達していないということ)。
そんな彼女が真に「蜻蛉切り」と「本多・忠勝」を継承するに値する人物なのか。あるいはそれに届きうるのか。そして、父忠勝の死に際の戦いの「意味」は何だったのか。そもそも、彼はガル茂に敗れたといえるのか。等々いろんな疑問を持って、その意味が問われるのが、次回以降のエピソードになるんでしょうな。原作小説ではこの辺りが十全に描かれているのですが、映像媒体だと難しいと思われるので、どんな表現が見られるのかいまから楽しみでならない。
境界線上のホライゾン 4 下 GENESISシリーズ (電撃文庫)

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