「可愛いよ?」(鳴上悠)

『ペルソナ4 THE ANIMATION』第七話「Suspicious Tropikcal Paradise」のネタバレ感想です。この赤裸々っぷりを受け入れることが出来た完二はそれだけで大物だと思う次第。


 これまでの陽介たちと違って、巽完二が自分でシャドウを倒すことが出来たのには意味があると思います。陽介、千枝、雪子で揃いも揃って描かれてきた「一人ぼっち」描写がただ一人なかったのが完二だっただけに、周りよりも一頭大人びいていた男として描かれているのかな、と。

 まあ、ようはただのツンデレだったわけですが。

 子供たちにはなにかと接して仲直りの手助けをしてあげるものの、同年代の少年少女には素直に接することができなかった完二。これだと男色よりも、ロリコ(以下略)の方がシャドウとして表れそうな気がしますが(俺は同年代の少年少女じゃなくて、小さい子供が好きなんじゃないか!という苦悶)。事実彼が自分の葛藤から解放されるきっかけになったのは、鳴上の「可愛い」という言葉から。

 そういう意味では、彼のシャドウが男色っ気を出しまくる結果になってしまったのは、直斗への想いの誤解からだったよな、と。この辺り、後に触れられる直斗側の悩みとセットにしている部分かと思うので、上手く設定されているなぁ、と思ったり。

 まあなにはともあれ、「良い男」だったな、と。もちろん他意などありません。



 なにか、いまふとこのメンバーの中に先輩キャラがいたら、どうなっていただろう? と思いました。なんというか、突っ込みキャラ不在のような気がしたので、そういう突っ込みができるキャラを欲したわけですが……。

 思えば彼らの関係は、次々とボケキャラと突っ込みキャラが入れ替わっていくところに、面白味があるような気がするので、必要ないのかも?

 仲間も増えてきて、ダンジョン攻略中のキレのあるコントにも磨きが掛かってきたので、終始笑い通しで見ておりました。ホント、単純に、彼らの言動、関係性を追っているだけで楽しすぎるだけに、あえて感想に書くことがあまりない(笑)。至福の視聴感覚。この感覚はゲームやっていても感じてたなぁ。次回は日常回っぽいので、またも楽しみだ。

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