「キミを信じていいかな?」(桜満集)

『ギルティクラウン』第四話「浮動:flux」のネタバレ感想です。木戸のヴォイドを使って、いのりの元まで辿り着く辺りに、Production I.Gの「本気」を見た気が。ホント毎回出し惜しみ抜きで、盛り上げてるなー。あと綾瀬が使っていた白いエンドレイヴは、ダリル少尉が使っていたものっぽいなのが、展開として細かい(あの時に押収してあったのか)。


「決められないなら、俺を信じろ。すべてを俺に預け、ただ俺の命令に従え」(恙神涯)

「決められない」人として描かれてきたシュウといのりが、ささやかながらも相手を信じようとしたのが、今回のエピソード。その点をもって、心の形はわかっても本当の意味では人のことがわからないシュウとガイ、これまで同型のキャラとして描かれてきた二人に、違いが生まれたということですね。

 今回はその辺りのことを台詞で語ってくれていたんですが、葬儀社のみんなはガイを信じているのではなく、ガイが彼らを「信じさせている」という違いは、作中かなり意味があるように思います。

 ガイはヴォイドの形がわかる、ひいては心の有り様がわかるというキャラなんで、おそらくこれまでは相手が最も「説得されやすい」あるいは「喜ぶ」言葉を選んでいた(第二話の綾瀬とガイの会話なんかは、それが顕著に表れるところだと思います)。引用している台詞も、今回いのりがシュウを助けようと身を投げ出し、シュウが彼女を信じようとしなければ、是非もなく従っていただろう言葉のわけですね。

#ガイにカリスマ性を感じないのは、そうした対個人特化の人間だから。大衆を狂奔させる能力がなさそうという意味では、王っぽくない人ではありますね。

 だけど、結果として、今回起こったのは「ガイのことを信じるいのりを信じた」ということ。前回谷尋のことを信じたように、決断はできなくとも信じることはできるというのが、シュウ。「決断」と「信じる」の違いは、まあ前者が何かを切り捨てるものに対して、後者はそうではないといった感じかな。今回だと葬儀社に入ることにはなったけれど、嘘界少佐の言葉や発信器は捨てていない。本当に、ただいのりのことを信じただけ。

 なので、「決められない」二人の物語としては、あまり進んではいないけれど、それでもささやかになにかが変わっているというのが描かれて、よかったです。うん、本当にハマってるなー。

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