「畏まりました」(鏡誠)

『セイクリッドセブン』#12「セイクリッドセブン」のネタバレ感想です。えっ、やっぱり公式で鏡さん×アオイで良いの? それなら、ずっと鏡さんはルリを守ることで、アオイの居場所すらも守っていたということで、揺るぎない漢っぷりなんですが。


「僕は、無力な、ただの邪魔者だ。研美、僕を殺してよ。そうしたら、ナイトは自由に戦える」(ラウ・フェイゾォイ)

 まさかまさかの、ラスボスはフェイ。

 そこまで奇を衒った展開ではなかったと思うんですが、まったく予想していなかったこともあり、驚きました。そして、何よりも、輝島の自由(居場所)を奪っていたのは、フェイだったという「反転」が素晴らしかった。

 ここまでの感想でも書いてましたが、明らかに研美とナイトはお互いに相似形というか、ifキャラとして描かれているんですね。だから、今回の彼らのやり取りもお互いにお互いのことを言っているようになってしまうわけで。そんなナイトだからこそ、研美と同じように、フェイをアジトに閉じ込めてしまっている(ナイトの通り抜ける力がないと出られない)というのが、第六話、七話の内容だった。

 だけど、それが最終話でフェイの視点が入ることで、実はそうさせていたのは(ナイトの自由を奪っていたのは)自分だったと反転する流れは、お見事。

 そして、さらにさらに、

「もう泣くな、フェイ」(輝島ナイト)

 で、彼らの目指していた自由(言ってみれば、彼らが何の不安もなく、安らげる場所)が、すでに目の前にあったんだ! と、何の衒いもなく、まっすぐにまとめるのがカッコイイ。第三話の感想で、フェイの方からそうした宣言が来ると予想していたんだけど、ナイトの方だったのか。こーゆーアイテムの軌跡を辿って、それぞれの想いを具体化するのがいいですね。でも、あの黒いマントには特に拘りがなかったのか。

 研美を殺したからフェイとナイトは自由になったのではなく、フェイの悪石化を挟むことで、彼らが本当に求めていた自由が何だったのかを、ちゃんと視聴者に届かせている。アルマの「生きる意味をもらった」という台詞も、「居場所をもらった」ぐらいに理解するとわかりやすいですよ(セイクリッドの力を扱えず、いままでいろんな場所を追われていたのがアルマ)。

 アルマの「居場所」問題については、第九話でケリがついていたので、安心してナイトたちの問題を追うことができたのが良かったなぁ。ラストの台詞がまた良いですね。具体的な場所があるわけではないということがあとでわかりますが(笑)、二人が一緒にいられる場所こそが自由なのだと、そんな彼らの思いが伝わってくる。

「帰ろう、一緒に」(輝島ナイト)



「俺は、もう背筋を伸ばして、歩いていける。だから」(丹童子アルマ)

 あとは、アルマの「背が高い」設定から来る、背伸び感(身の丈に合ってない感)をも、ちゃんと意味を持たせているのが良かった。

 おそらく初めにルリの形見を使わせたときから、それに比して自分のやっていることは大したことがない、とでも思っていたであろうアルマさん。だけど、これからは堂々と背を伸ばして歩いていけるんだと、自分に課された役目を果たした、そんな自信を持って、新天地を目指す。

 そして、ラストのオチ。普通にみんなが部室に戻る辺りで締めるのかなぁ、と思っていた僕が甘かった。この作品のスケールはそんなに小さくない

「そうだ、次の石探しは、海外とかどう?」(伊藤若菜)



 大橋誉志光監督やシリーズ構成の吉田伸さんをはじめ、スタッフの方々、素晴らしい作品をありがとうございました。三ヶ月間全12話本当に楽しませていただきました。

 来年公開? というナイトエディションも、いまから楽しみで仕方がありません。鏡さんの追加カットなどがあれば、もはやそれ以上に望むことはありません。

 そして、これまでずっと僕の感想を読んでくださった皆さんも、今までどうもありがとうございましたm(_ _)m ずっと僕の感想を読んでくださっている方もいれば、この作品が縁でこのブログを知った人、いろんな方がいるとは思いますが、また別の作品でお会いしましょう。ではでは。

TVアニメーション「セイクリッドセブン」ドラマ・キャラクターアルバムII Fragment of S7 鏡誠×藍羽メイド隊S7
TVアニメーション「セイクリッドセブン」ドラマ・キャラクターアルバムI Fragment of S7 丹童子アルマ×藍羽ルリ
セイクリッドセブン [Sacred Seven] <豪華版> Vol.01 (初回限定生産) [Blu-ray]
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