普通の日記です。


『陽菜子さんの容易なる越境-海外ビジネス編-』プロローグ:ランゲージダイアリー - livedoor Blog(ブログ)

『魔法科高校の劣等生』や『まおゆう』、『ログ・ホライズン』と、次々とWeb小説が紙の本に越境し、世の中を盛り上げている今日この頃ですが、個人的にはこの越境ニュースほど嬉しいものはなかったです。

 相羽裕司さんの『陽菜子さんの容易なる越境』がまさかの続編公開!

 おそらくは『夢守教会 第五章』の公開でもって、伝説と化すであろう相羽裕司さんですが、実は僕はそのシリーズよりも、こちらの『陽菜子さんの容易なる越境』が好きだったりします(笑)。

 たぶん公開時にリアルタイムで読み、境界を無効化していく彼女たちの姿に憧れたからだと思うんですが(2006年公開なら、十八歳のときです)、あれから五年。作中世界では、倍の十年。新たに始まった海外ビジネス編、成長したキコたちの姿に、変わらぬ彼女たちの姿に、あの頃とまったく変わらぬ高揚感を抱いている自分がいます。無言の重圧がかかる自分がいます。

 奇しくも五年前は受験をどうするのかと考えていた高校三年生、いまは就活中の大学四回生。節目の年。五年間で彼女たちのように、何か境界を無効化、ないし越境したことがあるだろうかと問い、一つは思いついたけれど、その脆さもたまたま最近直視いたしました。それを思うと、五年前以上に焦燥感を持って、キコや陽菜子さんの姿を追うことになりそうです。まだプロローグと一話しか公開されていませんが、あー、もう絶対、この夏「忘れられない物語」になる確信。

 と、まあ多分に個人的な感傷が入り交じっての紹介になってしまっていますが、ウチの読者様はほとんどが未読の人だと思うので、ぜひぜひお読みください。境界の「向こう側」と「あちら側」に思いを馳せたことのある人、大切な人がどこか遠くにいる(あるいは行こうとしている)人、そんな、おそらくは誰もが抱いたことのあるであろう「感情」を持つ、すべての人に僕は『陽菜子さんの容易なる越境』をオススメします。

ぶらりずむ黙契録: 本日のお知らせ

 偶然にも陽菜子さんと違った角度で、でも同じように越境する話が語られていたので、ご紹介。冲方丁先生のブログになります。パクリ問題から端を発して、二次創作やパロディに鋭く斬り込んで、最終的には、そもそも創作とは? 創造するとは? 何かを「創る」というのはどういうことなのかというところまで語られている文章だと思います。

 ちなみに、この文章の副読本として、あるいは本論として『天地明察』という作品があるのだと思います。ここで語られている渋川春海の生き様こそが、まさに冲方丁の信じる「創作者」(氏の言葉では「プロ」)に他ならない。そうした生き様の人物を描くというのが、たぶん沖方丁という作家の「核」になるんじゃないだろうかと思ったりします。まだ『天地明察』しか読めていないから、他の作品も読もう。

天地明察
天地明察