セイクリッドセブン <豪華版> Vol.01 (初回限定生産) [Blu-ray]「私たちの本筋は、悪石を倒すこと」(藍羽ルリ)

『セイクリッドセブン』第二話「ルリ色のキズナ」のネタバレ感想です。好き放題学校をいじってから、しれっと言い出して噴いてしまった。学園改革、本筋と関係ないじゃないか。


「そうか、俺は石になればいいのか」(丹童子アルマ)

 何かとテーマを石に託す作品のようですが、今回はあまりに喩えが高度すぎて、一瞬理解が追いつかなかった。だけど、これは何かに堪え忍ぶように小さく生きようとか、(自分が役立たずだと感じているようだから)石のように多くの人には気づかれないけれど、誰かには見出されるような、そういう決意をしたところだよね(ルリの目的に、自分が役に立てるのかと確認するのも、この流れ)。

 この辺り、たぶん宝石という、割と誰もが価値を感じてしまえる石と、川に置いてあるような小石(特定の人にしか価値を見出されないもの)が対比されて描かれているのだと思います。それぞれ、形見のイシを託したルリと、川辺の小石をあげる若菜に該当する部分。

 で、これ多分アルマとの出会いの部分まで遡って、ずっと二人を別っているものなんですよね。自分の身を昔守ってくれた、文字通り王子さまのような出会いを果たしたルリと、川辺でなんでもない出会いなのに、何かを見出してしまった若菜さん。そんな二人の違いを、石に託しているのが、熱い。

 そして、おそらくですが、まったく違うように見えるその二つが、本質的には「同じもの」っていう描きなんですよね。若菜さんが語っていましたが、川辺の小石は人よりも長く、いろんなものに傷つけながらも堪え忍んで生きている。だけど、それは宝石なんかも同じで。こちらも長い間時間をかけて、今その輝きを有している。なんにせよ、どちらにもまだ「居場所」がある。

 総じて、各人の「居場所作り」物語になってきていると思いますね。若菜さんが転校生だったというのが驚きなんですが、新しい町に来て、自分の居場所があるだろうかと不安なところに、勘違いとはいえ、同好の士を得て、安心してしまった(この町にも自分の居場所があるんだ、という安心感を得た)。

 そして、前回結果的に恩返しという形で、イシ部という居場所をアルマに贈っている、と。喧嘩のうわさで学園内には彼の居場所がないし、住んでいるところも郊外で人の寄りつかないようなところで、徹底して「居場所のない」人として描かれるアルマだけに、今後彼が自分で居場所を作りだしたら、泣いちゃうかもしれん。

 今思うと、ただギャグ描写だと思っていた「学園丸ごと買い取っちゃいました」や今回の学園改革も、そのテーマに繋がっているんだろうなぁ。

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TVアニメーション「セイクリッドセブン」オープニングテーマ「stone cold」
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