少年期の記憶が失われている間(未来のエヴァンが干渉している)のみ、タイムリープが可能。それによって変化したのは、バタフライ効果によって目覚めてみるまでわからない、というのは、いま思うと不安定すぎるよな。世界線が収束して、結果が同じになるというよりもタチが悪い。
そんなわけで、未来を知るという点で圧倒的に優位な立場にいるはずの主人公だけど、本作では徹頭徹尾翻弄され、道化じみている。という意味で、ラストの彼の選択は、いままでの自分を斬り捨てることでもあったので、非常に皮肉めいていて良かったです。タイムトラベルしてしまえる人を悲観的に描いた映画だったな、と。
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