「C」第1巻 <Blu-ray> 【初回限定生産版】「俺たちには、関係のないことさ」(三國壮一郎)

 関西で一週遅れて放送している『[C] THE MONEY OF SOUL AND POSSIBILITY CONTROL』第七話「compositon(組成)」のネタバレ感想です。一週遅れになる前に簡単に。



「俺はこんなクソのような現実を喰って生きていくよ」(三國壮一郎)

「兄さんは、今日の次は当たり前のように明日が来ると思ってるでしょ? 今週の次は、来週。今月の次は、来月。今年の次は、来年。わたしにはそれがないの……」(三國貴子)


 兄が「クソ」だと斬り捨てた現実を、何よりも渇望している妹。アセットはアントレの未来を体現しているということもあり、Q=妹なのかな、という予測を立てていましたが、外見から声まで何もかもそっくり。

#いまはQも貴子も眠りについているところまで、そっくりですね。

「アセットは、アントレの失われた未来が形になったものだという」(真朱)

 ただおそらくこの言葉は、失われた未来を「象徴」している、ぐらいで僕は捉えています。壮一郎が欲していた未来は、初ディール時のような、「妹を守る」ということだったのではないかと思ってしまうからですね。

 父の会社が傾きかけたとき、妹をアメリカへ送ることができず、自分は軟禁され、無力であった。それがゆえに、貴子に手痛い一言を浴びせられてしまった。それが現在の三國壮一郎――未来よりもいまを最優先する――を形作っている。

 ――かのように見える。

 だけど、それならば、金融街の総資産額がブレ、一瞬ゼロになってしまった事態を、「俺たちには関係ない」で済まさないような気がするんですよね。

金融街の存在があってこそ、日本を支えられているわけで。

三國壮一郎自身はずっと「大きな幸せ」を「いま」与えられるよう行動してきているわけですが、彼自身が悟っていたとおり、それは彼の父親と同じ在り方。いつかは妹を捨て去ってしまう、そんな未来を予感させるわけで。どう考えても、三國さんがそこまでの人には思えないんだよなぁ。

サトウさん、三國、公麿と一見まったく違うものを求めているようで、実は同じ未来を志向していた、とかそんなサプライズを期待してみたい。

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