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アニメ『青の祓魔師(エクソシスト)』第一話「悪魔は人の心に棲む」のネタバレ感想です。原作のファンでもありますし、ダーカーの岡村天斎監督ということで楽しみにしておりました。
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料理のうまい男の子や双子設定、そして、虚無界の門(ゲヘナゲート)と、なにやらDTBを彷彿とさせ、ダーカー好きの自分にはたまらん『青の祓魔師』です。アニメ化が決まった当初は、監督が岡村天斎さんで驚きましたが、いま思うと「それ以外にない!」というチョイスでしたねー。
原作一話を、あえて二話に分けて、オリジナルの日常シーンを入れているのが良かった。大抵第一話にはテーマ的なものを十全と詰め込むものですが、そう考えると、わざわざオリジナルシーンを入れてでも追加された「親が子を信じてくれなきゃ、誰を頼ればいい?」と(疑似)家族での食事(=今回はできなかった)辺りが、ポイントになっていきそうかな。現在単行本で進行中のエピソードも、とある登場人物の家族間の不和が焦点になっているし(血の繋がった家族だけでなく、もうちょっと大きい共同体での問題だけど)、家族にせよ、疑似家族にせよ、「家族」という関係に注目して見ようと思います。
原作ではあって、ないような、燐の料理設定がちゃんと生きているので、一度はスーパーに内定をもらえる(=日常に認めてもらえる)という。原作では一度も日常に認めてもらえなかった(バイトの面接もドタキャンすることになった)燐だったけれど、こちらの燐は、果たせなかった夕食の約束を含めて、少しだけ「日常」へ戻れる(かもしれない)可能性を持っている。
その約束は彼自身が魔神サタンの「子」としてではなく、「人間」として生きるためのものでもあって。そして、なによりも、藤本神父や弟雪男と交わした約束でもあると。これから、エクソシストとして非日常に飛び込む彼にとって、それはありえたかもしれない「日常」への繋がり。

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