TIGER&BUNNY(タイガー&バニー) 1 (初回限定版) [Blu-ray]「俺たちヒーローは、平和を守れりゃ、それで良いんだよ!」(ワイルド・タイガー)

『タイガー&バニー』第一話「All's well that ends well.
(終わりよければすべてよし)」・第二話「A good beginning makes a good ending.(はじめが肝心)」まとめ感想(ネタバレ)です。なぜだか知りませんが、ものすごくダーカーっぽさを感じてます。「契約もの」だからかなぁ。


「俺たちヒーローは、平和を守れりゃ、それで良いんだよ!」(ワイルド・タイガー)

「他のヒーローの状況を把握しておけば、登場パターンが被らず、番組で目立てます」(バーナビー・ブルックス・Jr)


 面白かった。「バディ」、「契約」、「継承」、そして、「ヒーロー」と自分好みのキーワードが頻出している作品。SoftBankやバンダイ、牛角など現実に存在する企業が、作中でヒーローたちのスポンサーをやっているという設定も面白い。

 一見すると、

 平和が守れれば何でもいい古典的ヒーロー/人気取りを狙う現代的雇用ヒーロー

 の対比構造を持っている作品だけど、もう少し「深み」がありそうでワクワクしている。所謂「契約−再契約」ものですよねー。この構造、大好きなんですよ。

#DTBの第一期(黒の契約者)、第二期(流星の双子)は、まさにこの「契約−再契約」の流れをとってます。

 ようは、ヒーローを「目的」として扱っているのか、「手段」として扱っているのか、という違いを虎鉄とバーナビーは持っている。もっと言えば、おそらく虎鉄は「手段」は持っていても「目的」が欠損していたキャラで、バーナビーは「目的」はあっても「手段」を持っていないキャラだったのでは? と思う。

 第二話は特に、NEXTという力を持ちながらも、その異能のせいで周囲から嫌われている(=その力をどう使って良いのかわからない)少年と少年時代の虎鉄にフォーカスしているんですね。そんな彼らに、ミスター・レジェンド→虎鉄→少年の流れで、「君たちの力は人々を守るためにある」と、「目的」が継承されていく。

「その力は、人を守るためにあるんだよ」(ミスター・レジェンド)
「ある日、レジェンドっていうヒーローが俺に教えてくれたんだ。その力は、人を助けるためにあるんだって」(ワイルド・タイガー)


 しかし、だからこそ、というべきなのか、本来ならば、自分の娘という平和の象徴を、彼は守ることができない(楓を守るのは、目的重視のバーナビーというのも、しっくり来ます)。虎鉄は強烈な目的意識というのを欠けているように描かれているんじゃないかなーと。

 そして、逆に、「人気取ることばっかり考えて、いけすかねえ」はずのバーナビーの方が、譲れない「目的」を持っていることが第二話ラスト付近で明かされるわけですね。実は人気取りたいわけでもなんでもなく、ウロボロスなる組織?をおびき寄せるために、実名と素顔を明かしてヒーローをやっていると。

 そんな目的と手段、どちらかが欠いている虎鉄とバーナビーがバディとして、アポロンメディアと契約しているのが良いですね。「契約もの」の物語として、申し分ない始まり! そして、「契約もの」の常として、改めて彼らが再契約する際が楽しみで仕方ない。そのときには、おそらくそれぞれに欠いているものを埋めた上で、再雇用という形に(今回退場したベン・ジャクソンのところかなー)改めてヒーロー!になるんじゃないかなー。

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→第03話「Many a true world is spoken in jest.(嘘から出た真実)」
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