STAR DRIVER 輝きのタクト 銀河美少年伝説 PSP用ゲームソフト『STAR DRIVER 輝きのタクト 銀河美少年伝説』のネタバレ感想/プレイ日記です。今回は「南十字学園篇」(サリナエンド)の感想となります。


 原作第22話で描かれた演劇「神話前夜」が、これまでこの世界で何が起こっていたのか? つまり、タクトがこの島に来るまでに起こっていた出来事についての「総括」だとすれば、ゲーム版の「運命の車輪」は、主人公とサリナ部長の物語。

 原作では、その脚本家(もとい演出家)という立ち位置プラス「エントロピープル」なる設定から、あくまでサリナ部長に出来るのは、「見届ける」ことだけだった。だけど、ゲーム版では、文字通り舞台に立っている(物語に参加している)のが面白い。よ、良かった、サリナ部長にもちゃんと物語があったよ!

 演目「運命の車輪」は、記憶喪失の青年セシルとその恋人のフェリシアの物語。記憶を取り戻したら死んでしまうセシルの境遇は、ストレートに「銀河美少年篇」で記憶をほぼ取り戻し、消えそうになった主人公と重なる。だから、フェリシア(サリナ部長)は、彼の記憶が戻らないように苦心することとなる。

 結果、銀河美少年篇でも、綺羅星十字篇(バニシングエージルート)でも、毎回「消える消える詐欺」を敢行する主人公が、今回はそんなピンチを招くこともなく、終始サリナ部長とイチャイチャしておりました。サリナ部長、いちばん超銀河文明に関わるのあるキャラなのに、微塵もその話が出てこず(タクトやスガタも、綺羅星については隠そうとする)。

 おそらく諸々の描写から主人公の方もサリナ部長に近い存在なんですが、そんな本来の「役割」には目もくれず、青春を謳歌しておりました。この辺り、原作のすべての秘密を明かすべきなのか? 明かさなくてもいい秘密があるんじゃないか、という話にも繋がっていくところですね。基本的には無力なサリナ部長にとっても、普通の女子高生を演じることが出来る素晴らしき「If」! サリナ部長自身の「物語」を渇望していた自分にとっては、すごく良いエピソードでした。

→アニメ本編の感想はこちらからどうぞ。

STAR DRIVER 輝きのタクト 銀河美少年伝説
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スタードライバー 輝きのタクト 銀河美少年伝説 颯爽コンプリートガイド
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