WS000268 時間が止まればいいと思った(藤井蓮)

『Dies irae〜Acta est Fabula〜』のネタバレ感想/プレイ日記です。今回は藤井蓮と遊佐司狼の決死の喧嘩から、博物館にて蓮とマリィが出会うところまで。


 ようやく物語が本格始動。現代編突入直後の藤井蓮の述懐が興味深かった。ラインハルトが壊そうとした「法則」から来ているのであろう「既知感」を肯定しているのが彼の特徴。

 だけど誰でも、一度くらいはそう思ったことがあるだろう。
 楽しい時を持続させたい。その瞬間を繰り返したい。
 飽きるまで、いや飽き果てても、留めておきたい大事な瞬間が今なんだと。


「今この瞬間」が何よりも大切だから、少しでもその「今」が続いて欲しい。そのためなら、積極的にその時間を楽しまないようにして、少しでも長続きさせる。そんな歪な少年。

 だけど、そんな彼の「日常」を、親友の遊佐司狼は破壊する。

 思想や容姿も含め、明らかにラインハルトを彷彿するのが司狼であるなら、メルクリウスに該当するのは蓮の方なんだろうな。ラインハルトに法則を破壊するための術を与えながら、メルクリウスは本質的には蓮寄りの存在っぽい。

#メルクリウスが蓮に似ているというよりは、蓮がメルクリウスに似ている。

 そんな蓮の日常を破壊する司狼の言い分がだいぶ面白かった。人生をギャルゲーや小説に喩えて、 どうもどんな体験をしてもデジャブを感じる、その原因はおまえっぽいから、おまえとはここで縁を切るというもの。おまえのルートに行きたいんじゃなくて、おれは別のルートが良いんだ、だから、おまえに嫌われる選択肢選ぶね、みたいな。ループ設定といい、何かとメタ的な視点を感じるな。

 かなり危ない感じですが、先のメルクリウスの言葉を信じるならかなり的を射ているという。そして、その「既知感」から抜け出す方法として、蓮を排除するというのが、後半にかかってくる伏線っぽい気が。



 ここまでかなり頭を使いながら読まなきゃいけなかったんですが、二ヶ月の入院後幼なじみの綾瀬香純が出てきた辺りからだいぶ楽になった。彼女と蓮の気の置けない感じの会話は和む。こう見ると、達観しているように見えて、普通の年相応の少年っぽさも持っているんですね、蓮。綺麗とか可愛いと言われるのが嫌って、そんなこと言うから、可愛く思われるんだよなー。

 いちいち反応が可愛いのが香純の方もおんなじで、この子良い子だなぁ、と思ったら、退院直後の蓮(しかも彼は刃物嫌い)に「世界の刀剣博物展」勧めてきましたよ。冒頭開始からおっかない女性ばかりだったので、安心していたらこれだよ。

 そこでギロチンに宿る少女を幻視するところで、引き。この時少女が、蓮にとって最大級の忌詞を発するんですが、テキスト化されていなくてはっきりと聞き取れず。わたしと同じ? とかそーゆー感じだったような気が。司狼曰く、本来なら自分たちふたりはお気楽に学園生活をやっている人間じゃないという伏線、プラス蓮の極度の刃物嫌いから、過去に誰か殺してしまっているとかそういうこと? これなら「わたしと同じ」という台詞も筋が通るけれど。何にせよ、第一章へ突入。

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