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『STAR DRIVER 輝きのタクト』第九話「そんなミズノの初恋」のネタバレ感想です。多分2クールだと思うので、三部構成なのかな?
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「ミズノはお姉ちゃんが守ってあげる。絶対誰にも気づかせない。あなたが日死の巫女だということだけは」(ヨウ・マリノ)
サカナちゃんとヘッドで、バッドエンドに終わったエピソードの延長戦という感じ。スタドラの最終章は、烏賊刺しサムと少女に喩えられた、ヘッドとサカナちゃんを(第三者が介入することで)いかに助けるのか? 一度閉じてしまった物語をどう切り開いていくのかが描かれるエピソードになると思っているので、まさにその前哨戦。
ワコとスガタの行き詰まっていた関係が、タクトの存在によって切り開かれようとしているというのが前回までのエピソードだったので、ここでもキーパーソンになるのはタクト……と想像してしまいがちだけど、あえてワコを推してみる。ワコというか、ワコと同じ役割を持っているキャラクタと言った方がいいか(ちなみに、東の巫女と思われるニチ・ケイトと読んでいたりします。これまでのエピソードが喜多と皆見の巫女のお話だったんで、今回は西と東かなーと。ラストはやはりクロスオーバー。中心でしょうし)。
というのも、前回ヘッドは、
「彼女たちは自由だった、最初からね」(ヘッド)
というようなことを語っていて、この「彼女たち」というのは「封印の巫女」たちのこと。囚われているはずの彼女の方が自由で、逆に自分の方が何かに囚われていたという趣旨での言葉なわけですが、今回でいうならミズノさん、ものすっごい自由な人なんですよね(笑)。一欠片も彼女に閉塞感は感じられない。
お姉ちゃんが守らなくとも、演劇部「夜間飛行」に入り込んで新しい人間関係を築いちゃうし、副部長にも気に入られる。タクト同様にありえない方法で学校に登校しちゃうし、動物たちの言葉(本音)も引き出してしまう。まさに、タクトのような子なんですよね、ミズノさんは。
一方でお姉さんのマリノさんは、もろにスガタという感じですね。スガタが綺羅星十字団に加入することになっていたら……というようなifエピソードになっている。しかし、スガタさんということはヘッドでもあるので、これまたやばい雰囲気を醸し出してます。
今の所、もろにヘッドコース。
囚われの妹を自分が守ってやるんだと思っているのに、肝心の娘は自由に新たなる人間関係を築いていっている。一方、お姉さんはというと、普段持っているであろう人気者の姿を隠して、不思議ちゃんを演じ、他人を遠ざけているという。
今の所、バッドエンドしか見えてこない。
出世コースであるスガタさんのレーンに乗れるのかの瀬戸際は、二人の関係を切り開いてくれる第三者との邂逅ということなので、次回のマリノさんの初恋に期待したいです。いや、本当になんとかしてもらいたい。このままだとバニシングエイジ代表に就任するだけでバッドエンドフラグが立つという切ないことになるので。
頑張れ、マリノさん。大好きです。
→エンディング曲、12月1日発売

Cross Over(アニメ盤)
→前回第08話「いつだって流星のように」の感想へ
→次回第10話「そして、マリノの初恋」の感想へ
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