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MBSで視聴している、アニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』第三話「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」のネタバレ感想です。お兄さんのあまりの格好良さに思わず感想を書いてますっ!
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「夢中になれることの何が悪いんだよ!!」(高坂京介)
アニメのDVDやエロゲーを買うために、モデルをやり、そのために成績も上位を獲得し続ける桐乃。そんなハイエンドな桐乃に、おそらくは夢中になれるものがない京介は呆れつつも、憧憬の念を抱いている……というのが、『俺妹』のストーリーライン。
俺の妹がこんなに可愛いわけがない/感想/第1話「俺が妹と恋をするわけがない」:ランゲージダイアリー - livedoor Blog(ブログ)
あいばさんの感想にもありますが、アニメやエロゲーという特定のものでなくとも、そういう感覚は割と日常に溢れていると思います。僕もどちらかというと、夢中になれる(人生懸けてでも何としてでも叶える)というものを持たない人で、そうした理念なりをもって活動している人に憧れを抱いていたりします。
で、そんな人が取れる道として、大体いつも描かれるのが二つあって。
一つは尊敬して止まない彼らと同じように、自らも「夢中」になれるものを見つけるか。
もう一つは、(今回のお父さんとは本質的に違った形ではありますが)そうした夢中になれる人たちを「攻撃」、すなわち「否定」するか。
だけど、今回京介が取ったのは、「第三の道」。これ、なるほどなぁと思ったのですが、確かにこれからの世界にはこうした人が必要になるんだろうな、と思います。
彼が取ったのは……、
「これがいま桐乃が手に入れたものなんだ。ここにある全部が桐乃なんだよ。一つでも欠けたら、アイツじゃなくなるんだ!!」(高坂京介)
夢中になれることを持った人たちの気持ちを仲介して、そして、その環境を「守る」こと。夢中になれることが自分にはなくて、かといってそれを持っている人たちを否定するほどでもない。というか、したくない。そういう狭間に生きる人が選べるのは、選びたいのは、多分この道。
これは、「専門家」と「一般人」を仲介できる人が今(まさにこの瞬間!)必要とされているのにも、似ていると思います。まさに、今回だと、
桐乃=専門家
お父さん=一般人
京介=仲介者
という構図を取ってますしね。現実で近い例を出すなら、例えば、、『超訳ニーチェの言葉』という本が、今すごく売れている。これはニーチェの哲学が現代の人々の心理に適っているというのももちろんあるんですが、難解な、というか、正直わけわからん(笑)ニーチェの言葉を、現代人の心に「届く」形に翻訳し、仲介する人がいて、そこに人々が「価値」を見出しているわけです。
「俺はぜってえ捨てねえ。命にかけても守り抜くぜ。よおく聞け、親父。俺はなあ、アニメもエロゲーも超大好きだ。愛してると言っても良いね。こいつを捨てられた俺が俺じゃなくなっちまうんだ。エロゲーは俺の魂なんだよ。わかったかー」(高坂京介)
桐乃の想いを翻訳して、父に啖呵を切る京介などは、まさにそういう男。そりゃあ、まあそんな格好良い姿を見せられりゃあ、妹も
「ありがとね……、兄貴」(高坂桐乃)
デレちゃうよね。
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