高知の進学校から東京の大学に入学した杜崎拓は、吉祥寺駅のホームで武藤里伽子に似た女性を見かける。その後、はじめての夏休みに同窓会のために故郷・高知へと帰省する道中、拓はその高校時代を思い起こす。季節外れに東京から転校して来た里伽子との出会い、ハワイへの修学旅行、里伽子と2人だけの東京旅行、親友と喧嘩別れした文化祭。ほろ苦い記憶をたどりながら、拓は里伽子の存在を振り返っていく。

 とてもあらすじが書けなかったので、ウィキペディアより引用。厳密には映画ではないけれど、まあ映画カテゴリでいいでしょう(←見るまでテレビアニメーションだということを知らなかった)。

 これは合わなかったなぁ。どういう風にこの映画を楽しむのか色々と視点を探ってみたけれど、これといってしっくり来るものがなかった。元々氷室冴子さんの作品に興味があって見た映画だったので、ちょこっと残念。小説の方は面白がれるかなぁ。

 今思えば、拓が里伽子が好きだというのは、(現代である)序盤から明らかなんだけど、見ている間は微塵もそういう印象を受けなかったことがのめり込めなかった原因かな。これはおそらく早すぎたツンデレ作品で、お互い想い合っているのに素直になれない二人にきゅーんとなるものなんだろうけど、松野が気づいた時にようやく「えっ好きだったの?」と鈍い反応を見せているようではな。

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