「本当に 葉風ちゃんを殺したんですか?」(星村潤一郎)

 城平京原作の『絶園のテンペスト』第五話「矛盾する、頭蓋」のネタバレ感想です。


 一月半前に鎖部葉風の遺体を確認したという、潤一郎と左門の会話の真偽を巡る今回のお話。あの死体は本当に葉風なのかと。最新の2010年3月号にてそれは事実で、葉風がいる孤島と今では二年間の隔たりがあるということが明かされているわけですが、このお話のもうひとつの焦点はおそらく「はじまりの樹」の加護を受けているはずの葉風さんがなぜ死んだのかというところでしょうか。

 その辺り、先に引用した潤一郎の言葉に、左門がはっきりと答えていないというのが、いかにも怪しいところ。鳥や磯の生物に喰われているにも関わらず、葉風の死体があまりに綺麗に残っているのも、不思議ですね。いってしまえば、潤一郎は頭蓋骨でしか葉風を特定していないので、それから下が別人で、すり替わっているみたいなトリックとかも考えられそうです。というか、判断した根拠が頭蓋骨だけなのであれば、葉風のように頭が綺麗な女の子の死体を使ったのかもしれません。

 色々と疑わしいところがある「葉風ちゃんの死体」ですが、本当に死んだのかという疑問と、なぜ死んだのかという疑問がセットで掲示されているのが、今回の面白いところです。

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