DARKER THAN BLACK-流星の双子- 2 [Blu-ray]「嘘」(銀<イン>)

『Darker Than Black−黒の契約者−』外伝第一話のネタバレ感想です。わかってはいたけれど、切ねー。


 一言で言ってしまえば、黒<ヘイ>が感じていたのは、銀<イン>が自分の知らないもの、得体の知れないものに変わっていくことに対する恐怖だったわけですね。それはさながら自身の過去――白<パイ>に起こったこと――も無関係ではなく、それ故に怖れていた。その不安をちゃんと銀<イン>に話せていれば……、とは思わずにはいられない。

 一方でやっぱり今回スポットが当たっているのは銀<イン>だなぁ、と。彼女の一挙手一投足に目が奪われてしまう。第一期よりも遙かに感情が豊かになっているがゆえに、感じる一つ一つの動作に可愛さといいようがない寂しさを感じて、うおーってなる。やばい切ない。

 漫画版『Darker Than Black−漆黒の花−』でも顕著なんですが、黒<ヘイ>さんはとにかく銀<イン>を戦いの場から離しておくわけですね(ゆえに最新号での一瞬の共闘が熱いわけですが)。それをおそらく銀<イン>を危険から遠ざけるためなんでしょうけれど、彼女は歯がゆく思ってる。今回も冒頭からの戦闘で彼は傷ついているわけですよ。それなのに自分は何もできないという。何かしたいのに、黒<ヘイ>がさせてくれない。

 だからこそ、自分なりに黒<ヘイ>のためを思って、料理を注文したりするし、予告映像が流れた時にも書きましたが、彼の「一人にしない」という言葉に思わず「嘘」と思ってしまう。

 そうは言っても、戦いになったら私を置いて一人で戦うんでしょ、と。
 そして、何かを怖れているのに、話してくれない。

 そういう非常に微妙な距離感の上で成り立っていたつかの間の休息。それでも、沖縄の静かな、そして非常に緩やかな時を過ごしたわけですよ。ここの音楽がもう素晴らしいすぎて何とも言えない。これ、サントラにも入っている「寂滅のセレナーデ」ですよね(予告映像でも流れている曲)。沖縄の非常にゆったりとした時の流れを再現するように、本当に緩やかで。

 この時がずっと続けばいいのに、と思わずにはいられない。

 だけど、二人の間には小さな亀裂があって、アンバーに似た女性の登場によってそれは明確に現れてしまった。銀<イン>から伸ばし、空を切る手が……。もう見てられないよおれ。・゚・(ノД`)・゚・。

 ちょっと前まで確かに繋がっていたのに。

 そういう意味で、最後に二人が抱き合うシーンも僕には決定的な距離の差を埋めることができなかったんだと思いました。

 だって、お互い自分のことさらけ出してないんだから。
 そして、何より銀<イン>が嬉しそうじゃないんだから

 前期最終話で銀<イン>から伸ばした手は、確かに今回黒<ヘイ>から握ってあげることで繋がったと思うけれど、今回銀<イン>から伸ばした、空を切る手はどこへ行くのか。もちろん『流星の双子』ではそんなシーン描かれていないわけで、黒の契約者外伝の続きに期待したいと思います。

→「寂滅のセレナーデ」エンドレスリピート中

DARKER THAN BLACK-流星の双子-オリジナル・サウンドトラック
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