『Darker Than Black−黒の契約者− 外伝』最新映像公開中。あまりにやばい感じがしたので、三分間だけの映像ですが、ちょっと考察してみようと思います。ていうか、三分しかないけれど銀<イン>の気持ちを推し量るには十分なほど情報は与えられているのがすごいな。スタッフ本気すぎるだろ。
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「お前の方こそ俺を信じろ。俺はお前を独りにしない」
「嘘」(黒<ヘイ>&銀<イン>)
ここ、解釈に困ってしまうところだけど、多分自分を守るためなら遠ざけるんでしょ、ってことかな。実際、『漆黒の花』でも銀<イン>は黒<ヘイ>から離れたところにいることが多い。
黒<ヘイ>は危険を顧みず戦いに行くのに、銀<イン>はそれを「見る」ことしかできない。実際ムービー中に黒<ヘイ>は傷を負っていて(そのほか妙に黒<ヘイ>が傷ついているシーンが多い)、それをずっと見ているしかない銀<イン>は悲しかったんじゃないかと。白<パイ>が傷ついていたように、銀<イン>も黒<ヘイ>が傷つくことに傷ついていた。
そして、覚醒の時が来て、銀<イン>は「見る」以外のことができるようになったと。その結果何が起こったのかというのは、『Darker Than Black−流星の双子(ジェミニ)−』から想像するしかない。Web拍手で、三号機関の目的が「組織の残党の殲滅」であるならば、現在組織は瓦解しているのでは? という指摘を受けたんですが、まさにそうだったんではないかと。
銀<イン>が組織を滅ぼしたのかもですよ。
『漆黒の花』で描かれていた、感情を持たないドールこそが人間兵器たり得るというのを実行したのではないかと。
銀<イン>は自分の「心」を殺し、黒<ヘイ>を守ろうとした。だけど、動かなかった「心」が今は動いてしまうから。・゚・(ノД`)・゚・。
それが死体の山に立つ彼女の真実。
そして、「さよなら」の意味。そんな自分は、人と契約者の共存を願った黒<ヘイ>とは一緒にいられない。だから、別れを告げた。そして、銀<イン>が人を殺した自分を赦せていないことがわかっているから、それをさせてしまったのは自分だから、「俺は銀<イン>を、あの女を殺す」なんだろうな。
だけど、僕らが見たいのはそうじゃなくて。前期では銀<イン>が手を伸ばし、黒<ヘイ>を引っ張り上げた。今度は黒<ヘイ>が手をさしのべて、銀<イン>の手を掴んであげる、そういうシーンだよな。
→外伝はDVD&Blu-ray偶数巻収録
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