DARKER THAN BLACK-流星の双子- (1)(Blu-ray Disc)「ノアの方舟に乗る権利、持ってたりしたのよねぇ昔は」(レバノン)

『Darker Than Black−流星の双子(ジェミニ)−』第五話「硝煙は流れ、命は流れ…」のネタバレ感想です。レバノンさんやノリオの失ったものにフォーカスが当たったのが今回のエピソード。


 おかまバーをやっているレバノンさん、これ多分「母」を失ったノリオのために、その役割を担おうとしてるんだよな。

 趣味とかじゃなくて

 ノアの方舟に乗ろうとしたら――ようは誰かに救ってもらおうとしたら――当然そのまま男でいた方が良かったかもしれないけれど、大切な子供のためにあえて狭間の道を選ぶ。その在り方は、今は失ってしまった黒<ヘイ>の在り方にも通じるところがありますよね。そういう意味ではやっぱり、レバノンさんは作中是の存在なんだろうな。

 で、その息子のノリオはノリオで失った母を見れば追っかけてくる。失ったからといって、取り戻すことを諦めたりしないわけですよ。それは、「失ったものを取り戻す旅」をしている黒<ヘイ>たちにとって先行者的な立ち位置にもなっていたりする。

 そして、その作中是のレバノンさんやノリオにとって、失ってしまったもの――母親――が登場し、彼らが果たして彼女を取り戻せるのかという展開になっていきそうかな、と。ここに同じく「母」を失った蘇芳がどう関わっていくのかなんですが、

「クジラを見たんだ。写真は撮らなかった。撮る必要はないと思ったから。でもなんでだろう。ちょっとだけ撮っておいても良かったな、って」(蘇芳・パヴリチェンコ)

 という「変化」に希望を見出したいところ。ターニャやニカ、サーシャなど彼女がこれまでに撮ってきた写真には、今は失ってしまった、だけど、取り戻したいものが詰まっているわけです。それは今回のクジラでも同じ。

 母や父、紫苑と共に過ごした幸せな時間。

 札幌に降り立った時クジラを見ても動かなかった感情が、動き始めてきた。契約者としてのイレギュラーを打ち抜くために、鶴さえも撃ったけれど、泣いてしまった。。それはなぜかというと、もう取り戻せないってわかってしまったからだと思うんですね。あの時間も、鶴の命も。

 だけど、それは逆をいえば、失ったものの大切さをわかっているわけですよ。だからこそ、(まったく同じ形では取り戻せないとわかっているけれど)取り戻したい。やっぱり蘇芳は未だ契約者とも人間ともいえない、どっちつかずな存在だけど、その辺りは一貫している部分で、そこが良いなぁ、と。

 そういう部分があるから、

「契約者として任務を受けて、報酬としてお金をもらう。それはすごくわかりやすい。だから、きっとやれる」(蘇芳・パヴリチェンコ)

 という台詞なんかには反応してしまうんですね。三号機関のエージェントとしてノリオの母も来ている。果たして任務を達成するためなら、彼女すらも撃てるのかって所ですよねきっと。今回のクライマックスは。


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