「確かにそれは攻撃魔法じゃないな」(滝川吉野)

城平京・左有秀・彩崎廉『絶園のテンペスト』第三話「できないことは、魔法にもある」のネタバレ感想です。


「我らの魔法はこの世の理を守り・直し・治めるための力 それに特化した魔法だ」(鎖部葉風)

 ゆえに、ファイアボールみたいな攻撃魔法がない。攻撃手段は硬化して、高速移動のみという。どんなガチンコバトルものだ、って感じなんですが、魔法を使うには文明の力がいることといい、これはこれでいい。相変わらずの城平京っぽい世界観だ。この辺の舞台装置がそのまま作品の展開にかかってくるんだろうな。今回吉野が疑問に思っているような、守りに特化した魔法や文明を必要としていることなんかは、そのままダイレクトに関わっていきそうなところ。

「始まりの樹」が守っている理が何なのかってことですが、ここは死者は甦らないというよりかは、死後の世界的なものかなぁ、と思ったり。黒鉄病で人々が金属化していってるのも、あちら側に取り込まれているみたいな。吉野がずっと愛花の甦りを願っているので、まあそういうものなんだろうな、と。

 最終的には蘇生を認めない真広(葉風)と蘇生を願う吉野(左門)という対立項になっていきそうな感じ。

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