「検索を始めよう」(フィリップ)

『仮面ライダーW(ダブル)』第一話「Wの検索/探偵は二人で一人」のネタバレ感想です。これはいい。脚本は『ダイの大冒険』の三条陸さんなのか。


「いかなる事態にも心揺れない。男の中の男の生き方……、それがハードボイルドだ」(左翔太郎)

 この直後、お約束のコーヒーを吹き出すシーンもあり、ああ、探偵ものだなぁ、という気がしました。放送前の番宣でもだいぶレトロな雰囲気を醸し出していたけれど、かなり良い。これは好みだ。



「行くさ、僕たちは二人で一人の探偵だもの」(フィリップ)

 二人が合体してライダーになるということで、どうなるかと思いましたが、割と無難な合体だった。フィリップの方はガイアメモリと共に精神だけ翔太郎の中に入っていくという。

 翔太郎が足を使い、フィリップが頭を使うという、単純な分割作業による探偵になっていないのも個人的にはよかったところ。探偵、相棒というお約束が必ずしも守られていないのも良い。フィリップがいかに星の記憶が詰まった「星の本棚」(地球の本棚?)にアクセスしようとも、戸川陽介(マグマ・ドーパント)の狙いがわかったのは翔太郎が事物の関連性を見抜いたからだし。

 ただあの商品がどう戸川の動機に関わってくるんだろうな。単純にウィンドスケールに解雇されたから、というには、微妙に腑に落ちないところなんですが。



 基本的には二話構成(出題編と解決編)ということですが、それならば最後に戸田を襲ったのが誰なのかもちゃんとヒントが出ているのだろうか。身内が犯人というのも探偵ものとしてはお約束なので、翔太郎の幼なじみ津村真里奈さん辺りなのか。

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