「約束ね」(月森梓)
『Darker Than Black−漆黒の花−』第六話「親友」のネタバレ感想です。今週の見所は、銀<イン>のワイシャツ姿。
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悲劇の前章、幕間という感じの今回ですが、響子も先生と関係してたっぽい事実が判明し、守るべき日常を微塵も感じさせない。梓を裏切るなんて、とか響子は言ってますが、もうだいぶ裏切っている感じが痛々しい。
黒い花による疑似契約者化の対価は、先の事件からも予測できたとおりに、最も大切な者との絆を断ち切ること。響子からしてみたら先生と関係していることですでに梓との絆が切れ、その事実を知らない梓は梓で契約者となるべく彼女を切ろうとしている。
それにも関わらず、それまでの関係を続けているような、二人の思い出の場所を待ち合わせの場所にする辺りが、どこまでもハリボテの日常を感じさせます。
事実上、崩壊している絆が心底痛々しいですが、正直黒<ヘイ>側の方が心配で仕方がない。衣服も満足にないのかおそろいのワイシャツ姿の二人が何とも微笑ましいですが、いいのか放っておいて。
前回の、夢は消え残るのは黒<ヘイ>一人という台詞、第二期キャスト欄にいない銀<イン>、そして、番宣CMで髪をぼさばさに伸ばした黒<ヘイ>と、こう何かを彷彿させずにはいられない。
「オレたちの守ろうとしたもの」と称したように、人間と契約者の共存という夢は黒<ヘイ>だけのものではないはずで。ゆえに、その意味するところが少し恐ろしくなった今回のエピソードでした。
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→次回第07話「塔の上」の感想へ
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