「だいじょーぶ、チャンスなんてこれからいくらでもあるわ」(蒼乃美希)

 第九話「美希の夢 私プリキュアやめる!!」のネタバレ感想です。多分、不幸も幸せも、可能性は無限大ってお話だよね。


 幸福と不幸は隣り合わせ、表裏一体だから、管理国家ラビリンスでは出産という幸せなイベントが多くなったら、寿命を迎える人を増やして不幸のバランスを取る。
 そして、それを歯がゆそうに見ている、メビウスさま、と。

 で、そんなメビウスさまが求めているのは、無限の記憶メモリーたる「インフィニティ」。

 これ、メビウスさまって結構いい人なんじゃないかなー。

 相手を不幸にすることで相対的に自分たちが幸せになろうとしているのかと思っていましたけれど、そうじゃなくて。誰かが幸せになると、一方で誰かが不幸せになる。世界はそういうバランスを取ろうとする。

 で、それをもたらしているのが、インフィニティ――無限の記憶。

 だって、人が幸せだったり不幸せだったり、そういう感情を抱くのは、記憶があるからで。「思い出」というのは、良いことも悪いこともよく覚えている。

 記憶があるから、人は幸福にも不幸にもなる。

 だからこそ、それを奪い、破壊する――と。
 その過程が、不幸の「蒐集」というのも興味深いところ。

 これは、多分不幸と幸福の天秤に絶望した男の物語なのだ、と熱くなってました。良いな。だいぶ妄想入ってるけど(笑)。



 メビウスさまが、幸福と不幸の天秤を見て、不幸に絶望してしまったというなら、美希さん(というか、プリキュア)は同じものを見て、幸福に希望を見いだしている感じですよね。

 自分たちのせいで美希の夢が叶わなかったと、ラブも祈里も泣いているトコロに、夢(=幸せ)への可能性は無限大と、ぶった切るのは、かなり格好良かった。メビウスさまは不幸に絶望しましたが、女子中学生は負けてません



「記憶」が一つテーマになるのなら、祈里さんのフェレット嫌いも何かしら過去の悪い「思い出」に起因していて、それがタルトとの良い「思い出」によって上書きされて、苦手解消となると、かなり自分的にはしっくり来ます。