「それが俺とガンダムの戦う理由だ」(刹那・F・セイエイ)

 第四話「戦う理由」の感想です。ソレスタルビーイングのメンバー、それぞれが戦う理由を語る今回のエピソード。そんな中、揺れる刹那。


「あなたの名前はアレルヤが良いわ。神様への感謝の言葉よ」
「決まっているじゃない、生きていることによ」(マリー・パーファシー)


 やっぱりダブルオーの根底には「生命」があるんだろうなぁ、と。具体的には生きているからこそ、人は罪を犯すし、罰も受ける。そして、また赦しも得られるという流れなのでしょうね。
 だから、前期では罰を受けるところまでしかたどり着けなかった。ロックオンは死に、クリスやリヒティ、モレノさんも死んでしまった。彼らの罪に対する罰がすべて「死」として返ってきたのが、ファーストシーズンで。そのファーストシーズンを生き抜いた者たちが救いに至る、そういう優しい物語だと良いなぁ、と感じずにはいられません。



 そのためにも、

「もう一度私にできるかしら。世界と向き合うことが。そして、大切な人を守ることが……」(スメラギ・李・ノリエガ)

 と、大切な人を守ることを「戦う理由」にあげたスメラギさんの活躍に期待しましょうか。



「ダブルオー、目標を……、目標を駆逐する!」(刹那・F・セイエイ)

 ファーストシーズンである意味もっともブレなかった刹那が揺れた。ただ刹那が武器を捨てて、戦うことのないソラン・イブラヒムに戻りたいと(無意識のうちにでも)願っていたのは、前期第21話からしても明らかなことで。その気持ちを自覚した、「実感」として持ってしまったのが、今回のエピソードだったのかなぁ、と思います。

 この辺りの感情は、OPと絡めてグッとくる。刹那とマリナさんがお互いに手を伸ばし合うんだけど、届くはずもなく刹那の右手はダブルオーガンダムの右手に変わり、武器を握ることになるあのシーン。今は戦うしかないけれど、もしかしたら……と、期待したくなりますよね。



「その剣裁き、間違いない。あのときの少年だ。何という僥倖! 生き恥を晒した甲斐があったというもの!」(ミスター・ブシドー)

 肝心の少年は視聴者の皆様と同様に優しすぎるのか気づいていませんでしたが(苦笑)。仮面の男改めミスター・ブシドー絶好調です(笑)。剣裁きっていうか、刹那はひたすら受けていただけなのがちょっとウケた。

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