「妹も惚れた女も守れないで、何が男だ!」(オズマ・リー)

 一方ではフラグが折れ、一方ではフラグが立った、第17話「グッバイ・シスター」の感想です。


「おまえもおまえの夢も、俺が守る!」(オズマ・リー)

 数多のフラグを立て続け、ちょ、おまえ、そんなに死に急ぐなよっ!と全視聴者から突っ込まれていたであろうオズマですが、結局最後にはすべてはじき飛ばしてしまいました。

 妹を想う兄の強さ、恐るべし。

 てか、今回全体的に兄妹話が涙を誘いますね。
 アバンタイトルのエピソードとか、自分の殻に閉じこもっていた妹(=ランカ)を引っ張り出してあげるお兄ちゃん(=オズマ)のお話で、今まで散々と語ってきた作中是の展開ですし。

 そして、お兄ちゃん、妹、惚れた女を繋ぐ「パインケーキ」。

 オズマの見舞いにと、キャシーはパインケーキを持って行ったわけですが、ランカちゃん食べませんでした。オズマを巡って、キャシーとランカのトライアングルが形成されはじめ、ちょっと笑ってしまった。ランカちゃんはまだキャシーを認めておりません(笑)

 この三人が家族になる日が来るのかなぁ。



「拡大や上昇志向は生物の基本的な欲求で、そう願うものが二種類以上いたとき、そこには競争や争いが生まれる。今も同じだ。生き残るのが連中か俺たちか。多分、俺たちはそういう瀬戸際にいる。だとすれば……」(早乙女アルト)

 ランカはそういう難しいことを聞いてるんじゃないと思うけどなぁ。最後の「俺は良いと思う」で十分なのに、アルトくん長々と語ります。あんまり意味がある語りには思えませんけれど、逆にこれってアルト達が今はバジュラを勘違いしていることを示唆していて、最終的にはそういう争う立場から遠のいていくということでしょうね。つまりは、バジュラとの「共存」の途が開けると。

 そのきっかけが「愛KUN」かなぁ、と思う次第です。

 これまで何度となくがんじがらめになった思考を救ってきた(印象的なのは第五話でしょうか)、またアルトの「飛ぼうとする意志」の象徴でもある「紙飛行機」。間違いなく作中是のアイテムですが、これを愛KUNが食べちゃうんですよね(作中否)。そして、今回卵から孵ったバジュラが愛KUNと酷似していることからも、現状愛KUNはバジュラサイドにいる、というか、関係しているという示唆かな、と。

 でも、ヒトと争ってしまっている他のバジュラとは違って、ランカと仲良くやっているというのが重要なわけですよ。すでに、ヒトとの共存を体現しているバジュラがいると。

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