「プロトカルチャー五十万年の歴史でさえ為しえなかった、夢への……」(グレイス・オコナー)

 第15話「ロスト・ピース」の感想です。敵側(グレイス側)の反省会という名の総集編ですが、これだけ歌が盛り込まれていたらそんな気がしないですよね。


「ホント強いわ、あなた。切り捨てたはずなのに、生きて帰ってくるんですもの」(グレイス・オコナー)

 さりげなく廃棄処分を受けちゃっている、「フェアリーナイン」ことシェリル・ノームですが、これ絶対グレイスはシェリルにしっぺ返しを喰らうよなぁ。

 本作において閉塞空間から脱出することが作中「是」で、その閉塞空間に閉じ込めようとするものは作中「否」となっているのは、これまでの展開的に明らかですが、そういう意味では今回グレイスがシェリルを病院に閉じ込めようとしたのは、明らかに作中「否」。

 さらに、反省会でも、S.M.S.の軍事力を見誤っていたと自分たちの見通しの甘さを痛感していた彼らですが、イニシアチブを握っているであろうグレイスは、シェリルをなめまくってます。歌を片手にギャラクシーから飛び出してきたシェリルを病室程度に閉じ込めるぐらいで安心しているんだから、その油断も半端じゃない。シェリルファンクラブの末端を汚しているであろう私からすれば、なめんなよ!って感じです。



 今回色々とグレイスたちがこれまでの出来事の裏側を語ってくれましたが、彼女らの祈願っていうのは何なんだろうな。これまでの流れというか、作中「是」作中「否」の関係から辿っていくと、彼女らは銀河を一つにしようとしている(=閉じ込めようとしている)という印象を受けるけれど。

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