それは、ある凄惨な殺人事件から始まった。
 特別な力をもった少女をめぐり、広大なユーラシア大陸に邪悪な野望が渦巻く。
 人は何のために生きるのか?
 それぞれの想い、思惑、謀略が運命の輪と共に回り出す。
 20世紀初頭、混乱の時代を舞台に父と子の厚き物語を壮大なスケールで描く全く新しい形のファンタジーがここに完成!
 あなたには守るべきものがありますか?


 というわけで、『シャドウハーツ』のプレイ日記を始めます。第一次大戦直前の現実世界が舞台のRPGです。とはいっても、空飛ぶ英国紳士はいるし、化け物に変身する狐面の男がいたりで、立派にファンタジーしてますけれど。
 こういう多国籍なノリって好きなんですよね。ごちゃ混ぜ感が実に良い感じ。てか、アジアンテイストなファンタジーが結構好きなのかな。何かオススメとかあるんだろうか?



<大陸特急>

 ゲーム冒頭、日本軍に護送されている少女、アリスの元に一人の英国紳士が現れます。ロジャー・ベーコンなる、その紳士は、アリスを誘拐しようとして……、そこに現れるのが、我らがウル(主人公です)。
 ヒーローは遅れてやってくるもの、というセオリーを忠実に守っている辺り、非常に好感を持てますが、負けます。ロジャー・ベーコンに挑みますが、思いっきり負けます。

<平原>

 とはいっても、なんだかんだでベーコンから逃げ延びますが、今度は狐面の男が現れ、また負けます。開始二十分程度で、二回も強制敗北するゲームは初めてです。先行きが不安になってきた。

 さて、肝心の狐面の男ですが、どうも彼は死んだウルの父らしく、「マリス」という、怪物を倒し続けるとたまっていく負の感情(悪意)がピークになると、現れるそうな。ようは、「死神」みたいなもの。正直勝てる気がしないんで、たびたびウルの心の世界であるグレイヴヤードに行って、「マリス」を浄化して来なきゃいけません。

 あと、戦闘を続けていると属性別に魔物の魂がたまっていくんですが、これが一定量貯まると、その属性のフュージョンモンスターと戦えます。これを倒すと、ウルがそのモンスターへと変身できるようになるんで、戦闘が随分ラクになります(仲間が持っていない属性をカバーできるんで)。

<朝陽村>

 別名「人喰い村」。初めて訪れる村が、「人喰い村」です。ぶっ飛んでます。しかも、謎の声によって警告されているのにも関わらず、突き進むウルとアリス。で、はっきりと「人喰い村」だとわかったときの、ウルの台詞。

「どうやら、あの声が言ってた通り、ここは人食いの村ってわけだ」(ウルムナフ・ボルテ・ヒューガ)

 何というか、作品そのものが醸し出している雰囲気は暗いんですが、結構笑い所があって、イイバランスです。てか、ウルが良いんですよね。

 ここでは、近隣の村からの依頼を受けて、やってきた陰陽師、朱震上人の助けを借りて、化け猫退治。ちらほらと全体像が見えてくるわけですが、そんなことよりも、朱震上人と一緒にやってきた「さすらいの梅元」の方が気になる(苦笑)。説明してませんでしたけど、本作ではジェッジメントリングというルーレートを戦闘とか一部のイベントで使用するんですが、梅元は鍼を打つことでそのルーレットのヒットエリアを広げてくれたり武器の威力を上げてくれるわけです。
 そこまでは良いんですが、この人オネエ言葉使いで、若い男に興味があるようなんですよ(梅元は当然男な)。何か触られたくねー、と思って、一度も使ってません(笑)。まあ、ヒットエリアも武器の威力も初期のままで十分というのもあるんですが。